見出し画像

SNS疲れ症候群が重症化した

「フォロワー○○人突破しました」
「見て私の幸せな毎日!」
「私こんな資格持ってます!」
「【ご報告】〜」

SNSを開くと500%の確率でこういった投稿が目に飛び込んでくる。
乗車率200%と言われている朝の東西線よりも精神的に苦しい。
私の心臓が潰れる5秒前。

「君よりも優れている人はこの世にたくさんいるよ。」
そう言われているような気分になって、
元々無かった”自信”が小さく小さく削られていく。

画像4

私はもえぴという名前でSNSで仕事をしている。
https://www.instagram.com/moepi_english/
https://www.tiktok.com/@moepi_english

そう、SNSが無ければ今のもえぴは存在しないんだ。
なんと言っても”英語を一緒に学びたい!”と言って私の元に集まってくれた大切な仲間に出会えたから心から感謝しているしSNSは大好きなのだけど、SNSが無かったらどんな人生を送っていたのかなとふと想像することがある。

思い返してみるとSNSにはだいぶ迷惑もかけられてきた人生だった。

中学生の時に前略プロフィールが大流行りしていて、家に帰ってから実家のパソコンでダンス部の先輩の前略プロフィールのリアルタイムというつぶやきや日記を読むのが日課だった。
ある日私は先輩が私の悪口を書いているつぶやきを見つけてしまった。
見た瞬間に次の日学校を休む理由を考えた。

画像5

「白ブタ」という隠語で私の悪口は書かれていた。肌が白くてちょっとぽっちゃりしている私のことでしかない。今思うとくだらない内容だけど、多感で未熟な私には頭を金槌で打たれたような衝撃があった。

急だが、私はおそらく日本一SNSに向いていない性格だと思う。
家族には「うん。心から向いていないと思うし、落ち込む姿を見るのが辛い。でもそれ以上に人を惹きつける才能がある事を忘れないで欲しい。」
と言われた。
ふむ...。人を惹きつける才能か...。
少し大げさだけど褒め言葉としては悪くない。笑

なぜSNSに向いていないかというと、
私はネガティブで心配性で感受性が豊かすぎるから。

小学校2年生の時にシンガポールから帰国して日本の小学校に入って、そしていじめられた。ある日突然友達全員に無視される感覚、サッカーボール代わりにされて砂だらけになるランドセルを拾う寂しい気持ち、上履きに入れられた画鋲を「たまたま入っちゃったのかな」とそっと取り出す自分の残像が見えて暗い気持ちになる。

あの時の経験が心を開くのに時間がかかるこの面倒くさい性格を作ったと思っている。あいつらのせいだ。大迷惑している。
ちなみに家では裸で踊り狂うようなとことん明るいタイプだから心配しないでね。心を開くと一気に仲良くなれるタイプではある。

SNSで英会話コンテンツを配信するようになってからありがたいことにたくさんの方に見ていただけるようになった。友達がたくさん出来たみたいですごく嬉しかった。
私が伝えたことを人が受け取ってくれてリアクションをくれるなんて。コミュ障であらゆる理由をつけて飲み会を断り続けてきた私にとっては驚きの状況だ。

でも楽しいだけの日々ではない。

だんだん届くようになったのは外見への誹謗中傷コンテンツ内容を咎めるコメント。「英語下手すぎ」というコメントが地味に一番傷付いた笑

今まで会社というみんなで同じ方向を向いて物事に取り組む守られた環境にいた私にとってはあまりにもキツかった。
丸裸の私に向けられた銃口
ポジティブで素敵なコメントの方が圧倒的に多いのに「死ねブス」という一弾が心臓に的中して何度か心が死んだ。

そうだ。私は会話に入れず飲み会から途中で逃げ出してコンビニで肉まんを買って頬張りながら家に帰るようなコミュ障だし、小学生の時いじめられてたし、どんなに明るい人気者になりたいと思っても生まれ変わることなんて出来ないんだと悟って体がドスンと重くなった。

そしてもっと厄介なこと
それは人のSNSを見て落ち込むこと。

職業柄SNSに触れることが多いから避けようと思っても他の人やクリエイターの投稿が目に入ってしまうことが多い。
自分より可愛い、自分よりお金持ち、自分よりもフォロワーが多い、自分よりも学歴が上、友達が多くて毎日キラキラして楽しそう...(酸欠)
比べ出すとキリがないわ!!

「人と比べないの。自分は自分だよ!」
映画の台詞みたいな意見を人に言う事は出来るのに自分自身に対して言うと
「うるせえ!それが出来ないから苦しいんだろ」
と暴言が返ってくる。(自分自身との対話)

つい最近私のSNS疲れ症候群が重症化して寝込んだ。
一気に目に飛び込むキラキラした投稿の過剰摂取が原因だ。

画像6


コラボ!書籍出版!ブランド!〜万人突破!合格!転職!結婚!出産!
眩しいよ...
ごめんなさい一旦カーテンを閉めますね。
誤解がないように。こういう発信をだめって言ってる訳ではない。むしろポジティブな宣伝や努力の結果は共有すべき。私だってポジティブな報告は共有したいし何なら自慢したい。笑

でも、「すごいな〜」って純粋に祝ってあげられない時ってあるじゃないですか。それです。

私もポジティブな投稿を心がけてはいるのだけど、自分を繕ってはだめだ。と思い、このような投稿でみんなにSOSを求めた。

画像1

画像2

私のネガティブな感情にみんなを引き込んではいけないから投稿文を何度も書き直して精一杯のSOSを世に放った。

300件以上の声を頂いた。
私の仲間は世界一優しい人たちの集まりである。

画像3

私は何を目指しているのだろう。
こんなに優しい人たちに恵まれているのに何が
「人と比べて自分が惨め」だよ。いい加減にしろ。

何気ない毎日に幸せを感じられない私に明るい未来はお預けだ。
みんなからの愛でお腹がいっぱいになって昨日は食欲が湧かなかった。

まずはこうして優しい言葉をかけてくれて、私のコンテンツを楽しんでくれているみんなに改めて感謝の言葉を記したい。ありがとう。
文字だけど、温度がうまく伝わっているといいな。

ちょうど昨日この記事を執筆中にSpotifyで平井大さんの「題名のない今日」という曲が流れてきた。涙なしでは聞けない神曲だね。

「何気ない日常に花束を。何気ない景色に額縁を」
「何気ない一言に花束を。何気ない優しさに歓声を。」
(引用:平井大 「題名のない今日」)

おうちがあって、温かいご飯を食べられているって最強。
自分を理解してくれて声を掛けてくれる人がいるって最強。

小さいことにしっかり感謝し、気付ける人間でありたいと心底思った。
そして人に嫉妬せず自分自身の夢にフォーカス出来る集中力と強さを持てるように自分と向き合いたい。

海外で働くという夢を自分の力で掴み取りたいな。
人を羨んでも選手交代をしてくれる訳ではないから努力をするのみ。

幸せは自分で引き寄せるんだ。


この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?