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山岳日記② 9月26日 双六岳・三俣蓮華岳~雲ノ平キャンプ場

3:30、周りが起きだしてガサゴソする音で起きる。今日は行程に余裕があるのでゆっくり準備。行きの黒丸PAのコンビニで買ったカレーパンを食べる。テントの撤収は明るくなってからやりたい(暗い中ヘッデンで作業するのがメンドクサイ)ので余った時間はぼんやりとして過ごす。もっと寝てればよかったがすっかり目が覚めてしまったので仕方がない。
6時に出発して双六岳山頂。双六、三俣は三回目だがやっと晴れてる日に来られた。今まで縦走期間中ずっとピーカンだったのにこの山にいる数時間だけガスガス、とか不思議なくらい天候に恵まれず山に嫌われているのかと思っていたがやっと微笑んでくれた。空の高い所にうっすらと雲がかかる。笠ヶ岳の存在感。白山が雲海に浮かんでいる。
稜線を三俣蓮華岳へ。どちらを向いても展望がよくついつい足を止めてしまいなかなか進まない。山頂に着くころには薄雲が取れて陽射しが強くなった。
三俣山荘へ降りて展望食堂で名物ジビエ丼1300円。鹿肉をしぐれ煮のように調理したもので味付けは甘辛、吉野家の牛丼のそれが近い。つゆを吸った白米が美味しい。
三俣山荘で黒部源流ルートの道の状況を確認して出発。晴天に鷲羽岳を登らないのは勿体ないかなと思ったけど以前に登ったことがあるし、やはり初めてのルートを行ってみたい。黒部源流とかなんかかっこいいし。三俣のテント場を抜けたら沢沿いを下る紅葉の気配の美しい道。徒渉箇所も飛び石をロープを掴んで渡って全く問題なし。意外と人通りが多かった。
雲ノ平への登りは急だが長くは続かない。台地に乗ってからキャンプ場までが迂回させられることもあり長く感じてちょっと疲れた。チングルマが紅く草紅葉が見事。三脚を立てて写真を撮っている人がいる。すぐそばに迫る水晶岳が綺麗だ。
キャンプ場に着くとテントはわずか4張り。設営済ませて山荘で受付、一番搾りロング缶900円購入。今日はホシガラスをよく見かける。夕食はカレーメシのシーフード。今までキーマ一本槍でシーフードは初めて食べたけどうまい。また買おう。
テントの入口を開ければ黒部五郎岳が正面に見える。その向こうには白山の山頂が見えている。見守られているようで嬉しくなり暗くなるまでずっとその方向を眺めていた。山はゆっくりゆっくり暗くなって空には一つづつ星が増えていった。


朝だお
双六岳の上は異世界みたい
南北に大きな白山、雲海に神の国が浮かんでいるよう
笠ヶ岳の山容の美しさは際立つ
双六方面を振り返る、歩いてきた道が見える
ジビエ丼
草が枯れて山の短い秋です
黒部っていうとなんかめっちゃロマン感じるやん
チングルマの赤い草紅葉と緑のハイマツ
雲ノ平山荘

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