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シリーズ クラシック業界の色々 〜今、そしてこれから 〜 音楽大学大学院編①

ご無沙汰してしまいましたが、このシリーズの続編、大学院編に突入します!

まず大学院の入試は、大学入試のように複数の日程はありません。
なので、まさに一発勝負!
それはもう…究極の精神状態でした…笑

プレッシャーも大きかったその試験を乗り越え、晴れて合格し、
東京音楽大学大学院のピアノソロ科へ入学。

高校・学部のピアノ演奏家コースに続き、第一志望に合格できたのは純粋に嬉しかったですね。

ここでは大学院でのレッスンと授業、並行して始めた演奏活動についてのお話をします。

・大学院でのレッスン・授業

大学院では、前述の通りピアノソロを専攻しました。
ピアノソロ科を選んだ理由としては、以下のようなことがあります。

①ピアノソロのレッスンはもちろん、ピアノ曲についてより深く掘り下げる授業が、学部の時以上に充実している
高校〜大学のピアノ演奏家コースで学んだこと、コンクールなどで積んできたキャリアを更に極めたいという思いはとにかく強かったです。
あとは、アナリーゼや音楽史を絡めた授業も更に発展されており、それが2年間必修科目としてあったので、
大学の時以上に学べることが多いと思ったのです。
そして、演奏・指導両方でこれは活かせると思ったのも大きな理由でした。

②室内楽・声楽伴奏・作曲や音楽理論などのレッスンが更に充実している
大学学部では、特にアンサンブル関係のレッスンに関しては、
自分の場合は大学の間はソロに専念したい、しっかり確実に足固めをしたいという思いもあり、必修のもの以外は履修しませんでした。
ただ、伴奏の仕事も需要が多いので、大学院でソロと並行してアンサンブルを学んでおけば活かしていける。
そう思ったのです。

作曲のレッスンは、音楽理論をより深く学ぶことも可能でした。
私の場合は、曲を書くというよりは、音楽理論を深める方が多かったかもしれません。
音楽理論を深めておけば、演奏も精度の高いものが可能ですし、指導業にも活かせると思いました。

とにかく、活かせることは全て卒業後の活動で活かしたいという思いが強かったのは今でも覚えています。
だからこそ、幅広く学びたい。
それが叶うのは、ピアノソロ科だと考えたのです。

そして実際、ソロ・室内楽・声楽伴奏のレッスンはもちろんのこと、
アナリーゼ系の必修授業も、人前に出て演奏することがとにかく多かったです。
なので、毎日譜読みをこなす感じで、短期間で仕上げる力もつきましたね。笑

大学と比べて大学院はどれくらい忙しいのかなと思ったのですが、結果的に同じかそれ以上くらい忙しかったです。

でも、実際に音楽活動をしていくとなると、短期間で多くのプログラムを準備することが常に求められます。
これだけハードなカリキュラムをこなしたことで、更に総合的な意味で力をつけられたと思っていますし、
結果的に大学院で学べて本当によかったと思っています。
現在、ソロ及びアンサンブルでの活動、指導業、全てに活かされています。

そして何より、理解を示してくれた周囲に感謝ですね。

・大学院在学中に演奏活動をスタート

一方、大学院生活はたったの2年間。
学ぶべきことをしっかり吸収すると同時に、将来を考えて活動をしていきたいという思いもありました。

実は大学の卒業試験終了後から、音楽事務所のオーディションや音楽教室の採用試験にもエントリーしていました。
(この過程についてはまた別の記事で書きますね。)

色々エントリーし、最初に辿り着いたのは、
レストランでピアノ演奏をするお仕事でした。

千葉県内にあるレストランだったのですが、
まずは音楽活動を実際にしたい、社会で生きていくことを学びたくて、
電話をかけてオーディションを受けに行き、採用いただいたその日から勤務を始めました。

思い返せば子供の頃から千葉県内はよく本番で行っており、これも何かのご縁だったのかもしれないと思いますね。
(そして卒業後も千葉県内で沢山お仕事させていただくようになります!)

結論から申し上げると、楽しかったですね。
結果的に大学院在学中から、卒業後もコロナウイルス蔓延までは続けさせていただきました。(これについてもまた後日の記事で)

あとは、伴奏のお仕事も少しずつしておりました。
大学院の友人のコンクール・演奏会で伴奏をさせていただきましたね。
その時久々にアンサンブルというものをやり、アンサンブルならではの楽しさも実感しました。
その時、ソロ及びアンサンブルの演奏家としてやっていきたいという思いは一層強くなりました。

そして、大学院2年の時にはリサイタルを開催し、演奏家としての本格デビューをしました。
かつての目標として、学生のうちにリサイタルをしたい、そしてそれをその後の音楽活動のスタートラインにしたいという考えがありましたので、
それを達成できたことも本当によかったと思っております。
当日は楽しみで仕方なかったですし、これは絶対に思い出やゴールではなく、
これから続いていく音楽活動のスタートラインにしようと、決意したのでした。



このような感じで、大変濃い2年間を過ごさせていただきました。

当時より望んでいた、
ソロピアニスト
アンサンブルピアニスト
ピアノ・音楽理論・ソルフェージュ講師

この、大きく分けて三刀流の活動にも繋げることができ、現在に至るわけですが、
学ぶだけではなく、とにかく沢山行動もしました。
今もそれを発展させて、発信し続けています。

次回は、大学院合格後以降、音楽活動のために行った行動について、書きたいと思います。

本日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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