シリーズ クラシック業界の色々 〜今、そしてこれから〜 音楽活動をする上で固く決心すべきこと
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『シリーズ クラシック業界の色々 〜今、そしてこれから』では、
とりわけ演奏家を目指す音大生が辿るキャリア形成、カリキュラムや、コンクールについてのこと、
私が音楽活動を始めてから現在に至るまでのことをお話してまいりました。
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さて、本日は
「音楽活動をする上で固く決心すべきこと」
について述べたいと思います。
音楽だけで食べていくには、固い覚悟が必要
いきなり現実的なことを申し上げますと、
音楽で生きていくということは、普通に考えてとてもタフなことでもあります。
最初は上手くいかないことも多いと思います。
でも、音楽は経験がものをいう世界です。
舞台経験しかり、指導経験しかり、人生経験しかり。
とにかく根気よく、諦めずに行動し続け、
自分を積極的に発信して広め続ける。
これがまず大前提です。
軌道に乗せるまで大変かもしれませんが、
「いっそのこと、この過程も楽しもう！」
くらいの精神がなければ、なかなか厳しいと考えます。
よくあるパターンとして、
「縦と横の繋がりを持ち、コネクションや紹介を待ちながら仕事を繋いでいく」方法もありますが、
これからの時代、この社会情勢でなかなか人との繋がりは持ちにくいです。
それに、結局は自分のことですから、
最後は自分で何とかしなければいけません。
いつまでも他人に頼っていては、いずれ崩れ落ちます。
「やり方が分からない」と言っていては話にならないので、
とにかく行動に移して、試行錯誤しながらやっていくしかありません。
ろくに行動もしていないのに、「やり方やきっかけを教えて下さい」と安易にすがるのも、もっての外です。
「何が何でも音楽だけで生きていく」
この精神はありますか？
これがなければ、正直軌道にも乗りにくいと思います。
「難しそうだったらアルバイトしながら繋げればいいや…」
「音楽だけで生きるなんて無理でしょ…」
「努力だなんて…少しでも楽して生きたい」
このような気持ちがあるうちは、
断言します、まず「絶対に」成功しません😥
一時はごまかせてもいずれ落ちます😥
音楽と関係ない仕事やアルバイトが心身共に負担になっては、
自分の練習時間や、本業の準備をする時間もなくなります。
これでは本末転倒です。
本業だけで自分の足でしっかり立ち、生きていけるように、
自分で戦略を練っては実行して、を繰り返していた方が、
様々なきっかけに繋がる可能性は遥かにあります。
高い意識を持ち、
「自分には音楽しかないんだ」くらいの気持ちが必要です。
自分という音楽家がいて、
こういう活動をしているんだ、ということを、
世に堂々と発信し、
「この人の演奏を聴きたい！」
「この人にレッスンを受けたい！」
と思っていただけるよう、努めることです。
あと、音楽家として売れるために、音楽以外の要素も出しながら活動する方もいますが、
これは向き不向きが激しい上、色々な意味で限界もあると思いますので、
やはり「自分の音楽」というものを強調して自分ブランドを売り出し、世の皆様に知っていただくのが賢明と考えます。
※音楽以外の要素を出すのがダメと言っているのではありません。
そして、音楽はゴールのない芸術でもあります。(芸術はどれもそうですが！)
音大を卒業してからが本当の勝負です。
定期的にレッスンにも通えなくなりますから、
学生時代の応用と、自分で目標を立てて実行し続ける精神が必要です。
「卒業したら勉強・努力はしなくていい」
「何頑張っちゃってるの」
「真面目になったら負け」
こういうことを言う人からは今すぐ離れましょう！
高みを目指し続ける者にとって、害しかありませんので💦
高い意識を持って行動していると、それまでの人間関係も変わっていきます。
仲良かった人と違和感が出たりするかもしれません。
でも、その分今度は新しいご縁にどんどん恵まれます。
私が実際そうでした。
ステージが上がると、人間関係は変化します。
そのスピードが速ければ、物凄いスピードで成長している証拠です😉
地道にしっかりと工程を重ねた人が、太く長く続いていき、最後は勝利します。
それに、学生時代の演奏と比べると、
今の方がレパートリーや表現の幅が広がったと感じています。
それは、やはり地道な行動と、
日々あらゆる場所で演奏したり、様々な生徒さんと接するという実経験に基づくもの、
自分に合った生き方をしているからだと、考えています。
音楽で生きていくには、並々ならぬ覚悟が必要ですが、
本当に音楽で生計を立てたいと考えているのであれば、やれるはずです。
本日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました！
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