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シリーズ クラシック業界の色々 〜今、そしてこれから〜 音楽大学・音楽大学院編まとめ

早いもので、このシリーズの音楽大学・音楽大学大学院編のラストを迎えました。

ざっくりまとめますと、

・大学4年間は、ソロに専念して演奏技術・音楽性・音楽的知識の向上、コンクール入賞などキャリア形成に力を注いだ。

・大学院入学試験、大学卒業試験を終えた後、音楽活動を行うために行動を起こす。
演奏をやっているお店や施設、音楽事務所や音楽教室など、様々な場へエントリーし、
最初に辿り着いたのは演奏をやっているレストラン。

・レストランでの演奏をしつつ、伴奏の活動、ソロリサイタル開催。そして、大学院修了後の進路の模索、仕事探し、学位認定のための修了試験、修士論文の口述試験など。

学位審査のための修了試験は、初のソロリサイタルと同じプログラムを演奏しました。
(リゲティ:ムジカ・リチェルカータ、ラヴェル:クープランの墓)

会場は、高校・大学・大学院と、沢山鍛えていただいた、東京音楽大学100周年記念ホール。
800人収容で、高校・学部のピアノ演奏家コースはほぼ毎年ここが試験場。
大学院の入試、学部の卒業試験もここでした。

普段酷い緊張はそれほどしない私も、とても緊張したこのホール。
そのホールともついにお別れ。
感慨深かったですね。

そして、修士論文ではラヴェルのクープランの墓について、ラヴェルがのちの作曲家へ与えた影響についてを研究しました。
思えば修士論文の提出は、初のソロリサイタルの前日。笑
でも、やりたいことを全てやり切るべく、奮闘する日々はとても楽しかったです。

修了試験終演後、母に撮ってもらった一枚。この日は両親が応援に来てくれました。

実は、修了試験の前後にも仕事探しをして、採用を頂いた所もあります。

フリーで活動する、どこかに属して仕事する、様々な選択肢がありましたが、
周囲の意見など取り入れ、色々考えた結果、
私がひとまず大学院修了後に選んだ働き方は、
「楽器店のピアノ講師」でした。

これをしつつ、演奏活動、演奏活動を続けるための勉強をしながらやっていこうという、
まあ音大生あるあるの選択です。
また、自分の教室を持ちたいという目標もあるので、楽器店の講師をしながらノウハウを身につけようと考えました。

やってみないことには、自分が活動するのに向いている場所、そうでない場所、合っているやり方など、分からないので、
まずはやってみようと思ったのです。

そして、迎えた大学院の修了式。
とうとう学生という身分がなくなり、一人の社会人・音楽家として独り立ちする時。
これまでの様々な学びや思い出、未来への不安…
色々な感情が交錯する中、
それでも未来は明るい、諦めずに行動し続けていれば、自分の思い通りの活動は絶対にできる!という希望。
色々な思いを胸に、卒業しました。

いかがでしたでしょうか。
音楽大学での生活、文章を通じて少しでも届いていれば嬉しいです。
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さて、このシリーズはまだまだ続きます。
新章「音楽活動編」に入り、これまで活動している場所ごとに、どんな活動をしたかなど、書いてまいります。
音楽活動編最初のエピソードでは、楽器店講師としての1年間の活動の話をします。

と、その前に。笑
新章をよりお楽しみいただけるよう、もう少しキャリア形成についてのお話をしたいと思いまして、
コンクールの色々についてのお話する記事を挟みたいと思います。
私のプロフィールを用いて、コンクール歴に焦点を置き、
コンクールの様々な仕組みなど、お話します。

さあ、これから益々面白くなりますよー!笑
お楽しみに!

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