シリーズ クラシック業界の色々 〜今、そしてこれから〜音楽活動編③社会人3年目 コロナ禍、そして原点を基本に新たな取り組み！
こんにちは。いつも本当にありがとうございます。
これまでの記事で、
社会人1年目は楽器店講師とレストランの演奏のお仕事、
社会人2年目は数々の荒波を乗り越えてフリーランスのピアニスト・ピアノ講師として本格始動した、
といった感じだったこと、お話しました。
今回は社会人3年目のお話です。
この年は、世界を揺るがすあの事態の中での活動であったことは特筆しましょう。
そう、新型コロナウイルスです。
前代未聞の世界規模の危機
前回の記事で書いたジョイントリサイタルが2020年2月初旬、
あと、書きそびれてしまっていましたが、
同月中旬に中学の同級生ともコンサートで共演しました。(下の写真)
その直後、2020年2月下旬頃から普段のお仕事もマスク着用の指示が出たり、
私もレッスンで、感染症対策を講じる旨をお知らせするなどしておりました。
自分のコンサートから僅か数週間であのパンデミックが本格的に始まり、
この頃からコンサートの中止などがあちこちで聞かれました。この2つの公演も、1ヶ月遅かったらどうなっていたか分かりません。
結論から言うと、パンデミックの影響はほぼ全く受けず
未知のウイルスで、どうなっていくのだろうと思っておりましたが、
世界中で猛威を振るうこのパンデミックの影響はほぼ全く受けずに済みました。
セレモニー(通夜式・葬儀式)の演奏のお仕事は、マスク着用の上で通常運転でした。
コンクールの伴奏も、厳重な感染症対策の上で、こちらも通常運転。
それからレッスン。
こちらは、2020年4月からオンラインレッスンをスタートさせました。
ビデオ通話と動画添削です。
実際、通っていた教室が休講になってしまったのでオンラインレッスンを受けたいというお問い合わせを頂きました。
一方、対面レッスンを希望する生徒さんも多く、
アルコール消毒の実施、レッスン前後の消毒など、できる対策を講じていました。
感染症が心配なのでお休みする生徒さんも目立ちましたが、
この状況の中でも、楽しみの一つなので通いたいという生徒さん、
音高音大を目指したいとの目的で新たに体験・入会して下さった生徒さんもおりました。
一方、流れてしまったお仕事としては、
学生時代から月1程度でしていたレストランの演奏のお仕事(⇒当面の間演奏が中止)、その他数件の伴奏仕事くらいでしたので、
幸いにも打撃はほぼ無しでした。
一方で、楽器店や、演奏を行っている飲食店は、
当面の店舗休業やレッスンの休講など、あちこちで耳にし、
再開後も大変な状況の所も多いと聞きました。
私が過去に勤めていた楽器店や飲食店も、例外ではなかったようです。
新たな形への取り組み
とにかく世の中の全ての人間が、先行きの見えない中で生きていかなければいけない。
正直他人のことより、自分が生きることが第一。
そういう世の中になりましたよね。
私はひとまず、既に柱となっているお仕事は引き続きさせていただきつつ、
この状況は数ヶ月などで収まるものではないと感じたので、
この状況下でも活動の幅を広げて生き残っていくために、自分自身を発信し続け、
同時に、いわゆる「新しい生活様式」に対応した発信・活動をしていく必要があると考え、
とりわけオンラインでの宣伝・発信を強化しました。
元から細々とやっていたYouTubeで動画配信を行ったり、
お声がけいただいたことをきっかけにライブ配信サービス「17LIVE」での演奏配信、
あとはFacebook・Instagram・TwitterといったSNSや公式サイトなどの更新を今まで以上に強化する、といったことです。
とにかく、思いついた方法は一通りやってみようと、手をつけました。
これらをやって実際どうだったかというと、
まず色々な方との出会いがあったということ。
同じクラシック業界の演奏家や講師の方、
他ジャンルのミュージシャン、数々の異業種の方など…
同じクラシックの奏者でも、活動エリアが異なっていたら接点がないものです。
それに、他ジャンルのミュージシャンや異業種の方は、リアルの生活だけでは基本的には出会うことはありません。
多くの出会いに恵まれ、
結果的に多くの方に演奏をお聴きいただくことが叶い、
新たにファンになって下さった方もおりました。
実際、お互いのコンサートに行く関係になった方もいます。
17LIVEなどのライブ配信サービスは全て投げ銭システムなので、お金にはなりにくいものでしたが、
自分の宣伝ツールには大いになったと思っております。
また、かねてよりお世話になっていたクラシックのライブハウスも、オンライン配信になっておりました。
私も、計2回ほど出演させていただきましたが、
スマホ一つで視聴できることもあり、
より多くのお客様に知っていただく貴重な機会となりました。
生活の一部であるネットの宣伝は、やはり強いものだと感じましたね。
この年度に行ったお仕事・新規導入したことのまとめ
さて、大変な時代へと突入したこの年にやった活動内容。
◆セレモニー演奏のお仕事(ソロ)とレッスンは基本的に通常運転。
レッスンはオンラインを導入し、対面レッスンは感染症対策の下で実施。
◆オンラインによるソロコンサート2本
◆コンクール伴奏3件
◆音楽大学入学試験の伴奏・その合わせ 各1件
＋ライブ配信やSNSで宣伝・発信
という感じで活動し、
結果的にはコロナ前よりも忙しい1年間となりました。
また、急速なオンライン化によってSNSなどがより身近になり、
多くの出会いに恵まれ、視野も広がり、自分自身もとても楽しい1年間でもありました。
そして、このような感じで次年度へと入っていきます。
次回の記事では、社会人4年目の活動のお話です。
本日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました！
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