見出し画像

個展開催「寡黙なシグナル」

11月に東京で絵画作品の個展を行います。
緊急事態宣言明けましたが、みなさまくれぐれもご無理のないよう、よろしくお願い申し上げます🙏
※今回、初日にオープニングパーティーなどは行いません。ご了承くださいませ。

個展の準備や制作過程の様子は Instagramで発信しています。
ぜひフォーローしてください🦕
https://www.instagram.com/moeko_machida/


展覧会タイトルは「寡黙なシグナル」としました。なかなかいい名前だと自分で思います。

今回の出品作品は、ほとんどコロナ以降に描いた作品になります。
コロナ以前、制作の起因になるものは、旅先で見聞きしてきたものたちがほとんどでした。この数年は特に、北へ南へと、それぞれの土地の霊場や墓地や慰霊碑などをよく見に行っていました。
今も、いつだって行きたいです。でもなかなか行けませんね。
そのため、今まで遠くの地で見聞きしてきたもの達のことを、想い考えることの多い日々となりました。

 とある時、お盆に墓詣りが叶わなくて、遠く見晴らしの良い丘の上で眠る死者の様子を想像していた家族がいた。 
とある時、夏の南島行きがキャンセルになり、南の地に眠る者たちや、それを取り巻く景色の表情をいつもよりも色濃く思い出した。
 とある時、東北の自然とそこに居る精霊たちがどうしても恋しくなり、宮沢賢治の物語や詩をひたすら読み返した。

思えばずっと、死者のようなもの達は、遠い地でコロナと日常に騒然としている私たちに、ただ淡々と静かに、何も言わないシグナル(眼差し)を送り続けていました。死者とは本来、ひたすらに沈黙している存在だからです。
私は今、都会の自宅から動けない状態下でも、思考の中で彼らの居る所に行って、こちらに寡黙なシグナルを送る彼らの姿を想像し続けました。 

行きたい行きたいと思いながらも、会えない彼らを想像する日々は、意外にも豊かで楽しかったのかもしれません。描けば彼らの断片を感じられ、出会うことができるので、自分が絵を描く人間で良かったなと心底感じました。

彼らの姿をこうして描くことが、私から彼らへ向けて送るシグ ナルです。
そのシリーズの断片を今回お披露目できればと思います。


___________________________________
町田 藻映子 個展
「寡 黙 な シ グ ナ ル」
Moeko Machida Solo Exhibition

会場:GALLERY b. Tokyo 
           Googlemap→ 
https://goo.gl/maps/ER1zRXxoZ58JfKkV8
期間:2021. 11. 1 (mon.) - 11. 6 (sat.) 日曜休廊
時間:11:00 - 19:00 (※最終日は17:00まで)

プロフィール
京都市立芸術大学大学院絵画専攻修了。「生命とは何か」を主題に、岩石やそれに関わりの深い生物・人の文化に焦点を当てて絵画制作を行う。かねてより、身体を通した主題へのアプローチを重視し、コンテンポラリーダンスと舞踏を学ぶ。「京都府新鋭選抜展2021」(京都文化博物館、2021 年)、「ARTOSAKA WALL by APCA」(大阪、2020 年)出品。「濡れた地蔵PROJECT 土居大記× 町田藻映子」(海老原商店( 東京)2020 年)、個展「生きる者たちを想う為」(GALLERY TOMO( 京都)2019 年)、「名前を知らない死者を想う為」(GALLERY b. TOKYO(東京)2019 年)、「MoekoMachida Solo Show」(Marsiglione Art Gallery(イタリア)2017 年)等を開催。「シェル美術賞展2018」( 東京) 入選。

HPでも情報発信しております。ぜひご覧ください↓↓




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?