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コロナ禍で、ドイツからの一時帰国が大変だった話〜その2. PCR検査編〜のおまけ 「日本指定用紙に記入してもらう際に、信じられないミスが続いた話」

無事に検査場でPCR検査を受けてから、驚愕したお話です。

PCR検査は、日本への一時帰国前日の早朝に、近くの街の検査場で受けました。追加料金はかかりますが、6時間後には結果がもらえるという検査にしました(通常は24時間などです)。日本指定のPCR検査陰性証明用紙には、いつも通っている町医者さんがこの検査場の結果を元に翌日(帰国当日)の早朝に記入してくれることになっていました(別記事参照)。ですが念の為、プリントアウトして持参していました。すると、受付の人が、「この検査場でも結果を持参すれば用紙に記入できるよ。」と言ってくれたのです。そこで、夫と私は「念の為、記入してくれるならお願いしておいた方が安心だ。今日で準備が整うなら、不安に過ごしてきたここ最近、遂に気持ちに平穏が訪れる。明日も何があるかわからないし。」と、帰宅せず、再訪問の為に6時間、公園散歩をしてみたり、時間を潰して結果のメール受信を待ちました。

結果は無事に『陰性』で、ドイツ語と英語の陰性証明が2枚メールで携帯に送られて来ました。私達は検査場へ戻り、受付の人に結果が出たことを告げ、日本指定用紙を手渡すと、「上司が印鑑を持ってこちらに向かっているので、もうちょっと時間がかかる。」とのことで、車の中で待ちました。

待っていると白衣を着た女性が車で到着し、印鑑片手に検査場へ入って、また出ていきました。どうも上司はお医者さんなのでしょうか?わざわざ駆けつけてサインと印鑑を押してくれたようでした。

改めて検査場を尋ねると、受付の人が日本の指定用紙を手に持っており、「印鑑もサインも入ったよ!」と言ってくれました。そして、「一つだけ確認しておきたいことがあるのだけれど。」と言います。日本の指定用紙には『検体採取日時』の記入欄があるのですが、そこに書いてある「 AM / PM 」は「どちらが午前の意味?」と聞いてくるのです。

困惑しながら、「午前はAMです。こっち。」と示すと丸を付けてくれました。

続けて、「これで出来上がりだけれど、これ、ボールペンで記入しているけれどいい?」と言います。私はとっさに意味がわからず、「え? 熱で消えるボールペンとかなの?」と聞くと、「普通のボールペン。でもほら、見本(指定用紙の記入サンプルを一緒に渡していました)では、全てパソコンじゃない?」と言うのです。記入サンプルは確かに手書きではないけれども!!!「そこは問題無いです、ありがとう。」と伝えて、用紙をもらって検査場を出ました。

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↑こちらが渡していたサンプル。確かに手書きではない。

なんだかびっくりしたけれど、対応もフレンドリーで優しい人ではありました。

これで、遂に陰性の証明が日本の指定用紙で手に入った!!!

と感無量で手元の用紙を見ると、!!!!!!!

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!!!!!検査法のところ!!!!!

『PCR検査』を受けたのに、なんとサンプルと同じ箇所にチェックを入れてくれてしまっています!『LAMP』ってなんじゃいな!!!

サンプルに忠実すぎます…。え?これ2本線とかで ぴっぴっ と消してPCRにチェック入れ直しておいたらいいのかしら…?

ショックで夫に「見てこれ!こんなことある⁈」と興奮してしまうも、どうしようもありません。「明日がある。」と慰められて、夫と「翌日の町医者さん、やっぱり予約しておいてよかったね。」と言い合っていました。

そして、帰国当日の朝、陰性証明を持参して町医者さんへ行きました。事前に日本の指定用紙は渡してありましたので、当日は陰性を確認してもらい、検査日時などを書き移してもらって出来上がりです。

ああ、よかった!

と思ったのも束の間、夫が一言「見て!同じ間違いだ!」と言うのです。見ると、検査方法のところ、またサンプルと同じ『LAMP』にチェックが入っているのです!あんなに何度もPCR検査って言ったよね…、私。陰性証明にも書いてあるよね、PCR検査って。

慌てて受付けの人に伝えるも、「先生が記入したので私は知らない。」とのこと。そして、先生は訪問診察に出ていらして不在でした。

なぜ見ない!何故なんだ!サンプル最強!用紙と一緒にサンプルを渡す私が悪かったのか。どうしてなの⁈ なに、他国ではサンプル見ながら記入するってあまり経験しないとか⁈

苦労して手に入れて、このがっくり感。力尽きました。

でも検査場の人も町医者さんも、良かれと思ってサンプルに忠実にって緊張しながら記入してくれたのかも知れず。こんな見たこともない用紙への記入依頼を受けてくれて。お手数をお掛けしたのは事実。親切心には、ありがとうと伝えたい。

結局、もうどうしようもないので自分で2本線で ぴっぴっ と消して、PCR検査にチェックを入れて、これで帰国するしかない…となりました。入国まで安心できない…なんなのこの状況…。(関空ではPCR検査の陰性証明の英語原本も付けましたし、2本線での訂正を突っ込まれることなく提出出来ました。)

この経験を踏まえ、これからPCR検査を受けて、日本の指定用紙に記入してもらう予定の皆様には、「記入サンプルを一緒に手渡す際には、自分でサンプルを自分の受ける検査法にチェックし直しておくこと」をお勧め致します。

以上です!


2021年12月21日




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