見出し画像

娘ちゃんの迷走は続き、書いてみることで気持ちの落ち着け先を探す継母の回

まとまりのない長文です。継娘のことで、夫婦間がギクシャクしてしまいます。

最近は、言動がもう私達の理解を遥かに超え、我が道を行く継娘。20歳の大学生です。去年の夏休みはフランス1ヶ月でしたが、今年の夏休みは2ヶ月間丸々、このコロナ禍に、彼氏とイタリアへ自転車旅行へ行きました。彼らがワクチン接種をしていないこと、そもそもこのコロナ禍での海外旅行であることなどから、旅の前に娘と何度か話をしましたが、「自分達は(コロナ感染に)気をつけるから大丈夫。」と話し合いに効果は全く見られません。それどころか、出発前の話では4-5週間だった旅行期間は終わってみれば2ヶ月間で、「自転車で田舎を回るし、野宿メインだから人混みにも行かない。」はずが、インターネットで探した『カウチサーフィン/一般の人が自宅居間のカウチ(ソファ)で眠ってもいいよと格安で宿泊させる制度』を利用して旅行していました。いくら彼氏とセットとはいえ海外で!安全面に欠けるし、このコロナ禍に!!!

そして再び始まった秋からの大学講義ですが、娘は「今の専攻が本当に自分のやりたい事かわからなくなった。」と言い出し、講義期間中にも関わらず「自分探し」に、2ヶ月間フィンランドへ行きました。
出発前に、私は参加しませんでしたが夫は娘と話をし、「やりたい事がわからないと言うなら仕方がない、2ヶ月間で答えをちゃんと探してきなさい。だけど、2ヶ月以上はお父さんは認めない。」と伝えたようですが、娘は1年間大学を休んで過ごしたかったようで、でも夫はそれをするならその期間の支援はしない(その期間の養育費は払わない)と伝えたようです。(娘の彼は27歳で、この春大学院を卒業してから無職ですが、夏は娘とイタリア旅行に行き、これから1年間世界旅行をしたいと言うのです。娘はその彼についていきたいようで、夫は彼にも直接「院が終わって彼自身は好きにしたらいいけれど、娘は今学業に励む時なんだ。娘を引き込まないでくれ。」と言い、娘には「大学卒業後に、自力でお金も用意していくなら好きにしたらいい。」と話をしたそうです。娘カップルが夫の話をどう受け止めたのかはわかりませんけれども。)
それで娘は2ヶ月間フィンランドへ独りで自分探しに行き、現地では、食事と少しのお小遣いがもらえる住み込みの仕事につき、そこで2ヶ月間を過ごして最近帰宅し、現在は2週間の隔離生活に入っています。(この隔離生活も、元嫁と息子の住む家で隔離生活だそうで、息子と仲良くくっついている写真が送られてきました。息子もワクチン接種はしていません。そしてその息子は、冬休みでもうすぐ我が家に来る予定です。移動は元嫁の車で来るそうですが、隔離中の娘と過ごす息子が我が家に来るって、私達へのコロナ感染リスク…。娘は「隔離中だし、そちらには行かない。」と言うのですが、一緒に過ごしている息子が来るならそこに意味があるのでしょうか。娘が来ないのは彼氏と新年を迎えたいというのが本音のようで、それはそれでいいのですけれども。息子とも距離は取って欲しかったです。「弟の予定がわかっているなら、それ以前に隔離生活が終わるように、もっと事前に帰ってくるべきじゃなかったの?少なくとも、できる限り接触を避けるべきではないの?」と夫に言うと、娘には「自主的に検査しているから大丈夫(コロナではないから大丈夫)。」と言われたそうです。「もう、一度、コロナにかかってしまえばいいのに!…軽症で!(←ここ重要)」とブラックな私は思ってしまいます。フランスに、イタリアに、フィンランド… 娘にはコロナ禍は全く考慮する事柄ではないようです。こういう人に限って問題なく(娘が気づかないところでコロナを運んでいる可能性がないとはいえないと思うのですが)過ごしてしまうので、少しは「ああ!良くなかった!」と後悔や反省をするような経験をして欲しい、そして学んで欲しい、と思ってしまうのです。いや、もう本当に。あまりにも好き勝手に、自由奔放に振る舞う娘。)
私達は娘がフィンランドで過ごす間も養育費を払い続けていましたが、夫は娘に「その間の養育費は使わずに、後の為に貯めておくように。」とは言ったようです。大学の講義もある期間ですから、大学費用も払っています。「大学はその間どうするつもり?」と聞いたら、娘は「フィンランドにいる間も、イタリア語の講義はオンライン授業で受講する。」と言ったそうですが、イタリア語の為だけに大学授業料を払っている訳じゃないんですよ、と言いたいのが本音です。
夫は娘に、娘の行動を良くは思っていないことをはっきりと伝えたと言いますが、どこまで、そしてどんな風に伝えたのかはわかりません。娘はフィンランドから楽しそうな写真やメッセージを私達にも送ってくるのですが、私はイライラし過ぎて見ることが出来ず、夫だけが返事をしています。
フィンランドへ行く際にも、電車移動で、でも電車が延着してしまい、その日のうちにドーバ海峡を渡ることが出来なくなってしまったそうなのですが、そこでも夜遅い時間だったにも関わらず、ホテルに行くでもなく、インターネットでカウチサーフィンを探して泊まったのだそうです。これには流石に「コロナ対策だけでなく、女の子が1人で、夜中に、外国(フランス)の、見知らぬ人の家に泊まるなんて。危機管理がなさ過ぎる!」と、夫は電話で娘に激怒したそうです。でも娘は「問題なかった。」とへっちゃらなんですけどね。
私は夫に、「イライラする気持ちの整理がうまくいかないので、申し訳ないけどしばらくは娘の様子は見たくないし知りたくない。」と突っぱねてしまいました。娘が実の娘である夫は、私のように距離を取るわけにはいきません。ですが、何があっても実の娘ですから、繋がりも切れることはありません。その点私は継母ですから、娘を心底嫌いになってしまったら、生理的に受け付けないところまでいってしまったら、取り返しがつかない気がするのです。だからそうならないように、そうなる前に、距離を取って気持ちの整理をする必要があると思ったのです。夫も納得まではいかないようでしたが理解は示してくれました。
ですがある夜、娘から送られて来た写真を、夫が私に「こんなのだって。」と見せてきたのです。パッと普通に見てしまい、見てしまったからには「ふうん。」と返事はしたものの、イライラが沸き起こり、娘に対するイライラは私の中で膨らんで夫へ転嫁されてしまい、「今は見たくないし知りたくもないって言っているのに!」と夫にイライラをぶつけてしまいました。
頭では、夫も娘と話はしたけれど、この娘の行動を例えば強制的に禁止することも出来ないと分かってはいるのですが、「夫の子供」と思ってしまい、コントロール出来ない「親」を責める気持ち(私だって継母ではあるはずなのに)、あなたに子供が居るせいで私も巻き込まれると思ってしまう気持ち(酷いのは承知で)、非常識な若者と思う若者がまさに継娘であるという現実、さらにそれに対する自分の無力感、それらがどどーんっと襲って来るのです。

夫は、夫自身も娘の言動に同じようにストレスを感じていると言います。夫にまでイライラしてしまい、(良くないことだとは分かっていても)当たってしまうから…と、夫とも距離を取ろうとする私に、「娘について話し合うのはいいけれど、僕を拒絶するのは辞めてくれ。」と言います。「娘と嫁に挟まれてどうしていいかわからない。」のだそうです。
そりゃそうです。
申し訳ないとは思うものの、このストレスをどうしたものかと自分なりに整理しようとはするのですが、なかなかうまく行きません。そんな時、送られてきた写真をまた目にしてしまうと、髪をオレンジ色に染めた娘が笑顔で写っていました。

ここにこうやって書くことで、自分の気持ちが整理されていく気もしますが、まだまだ上手くいきません。母に電話で愚痴を聞いてもらい、「このお年頃は皆そんなもの⁈」と話をしたり、自分の過去を思い返してみます。20歳の頃は、確かに私も自分勝手だったかな…。
ストレスが抑えきれず、夫に当たってしまう自分を嫌にも思います。夫の居場所や居心地=私との生活、を悪くしている場合ではありません。

何があっても、どーんと構えていられる人になりたい。でも出来ないから、どうしたらいいのかと試行錯誤です。

娘の言動にイライラするけれど、私や夫のストレスが娘の言動を変えるとも思えません。私や夫の意見は伝えられても、判断するのは娘であり、意見の価値観が合えば聞くでしょうけれど、聞かないと言うことは、彼女の中の価値観とは違うということです。
娘が真面目に学業に励み、大学を基本の年数で卒業してくれるかどうかが分からず、養育費負担がいつまで続くのかわからないという不安定な状態であるのも大きなストレスです。日本では大抵の人は大学は4年、卒業後はすぐに就職と進みますから、養育費も後何年だなと終わりが見えてスッキリとしています。それがないのです。そもそも日本では養育費は成人するまでで、支払い義務は20歳で終わります。大学へ行っているなら卒業までは養育費を支払うという判断をすることも多いでしょうし、私もそれがいいと思います。学生は、勉強しながら自力で経済面まで補うのは大変でしょうし。そうすると、子供にも「大学まで親に面倒を見てもらった」という感謝がありますし、支払った方も、義務をより果たせた気持ちになると思います。なのに、私達の場合はどうですか。娘は大学も卒業までに何年かかろうが構わない勢いで、その間は養育費はもらえて当たり前、いつ養育費の支払いを終えることができるのか先が見えない状態です。
それに、ドイツでは18歳の成人からもう自己判断で何をするのも好きにできるという考えが子供にも親にも強いこと、その割に、経済的な負担は親に任せられていることへの理解が追いつきません。この点も、日本とは感覚が違うと感じます。日本では、親にお金を出してもらっている間は親の管理下というような意識が子供にも親にもある気がします。良し悪しは別として、自由ではないことを子供も知っていると言いますか。

実際に、冷たいようではありますが、「養育費はもういらない、だから自分の好きなようにする。」と言われれば、スッキリ「ではどうぞ。後は自己責任で。」と思えるように思います。危機感のない行動に心配するところはあるけれど、今のように大きなストレスには感じないと思います。お金の負担でかかるストレスは、自分が思っているよりもどうやら大きいようです。

そう思うと、現時点では「養育費は大学の基本の年数まで」と娘には繰り返し伝えてあります。彼女がそれで納得しているようには感じられませんが、現時点では「こちらはそのつもり」と割り切って過ごすしかありません。どうなるかわからない事で今をイライラと過ごすのは、ましてや、夫とギスギス過ごすのは、何のプラスにもなりませんよね。

娘の言動の、モラルや危機感の欠如にもイライラしてしまうのですが、それは私の価値観の押し付けでしかない、と言われればそうかも知れません。娘の言動については、もう人としての道を外す程の事でなければ、娘が自分の責任のもとですること。私達は私達の考えを伝えることは出来ますが、そこまでです。

そしてイライラの原因の中には、私自身の苦労への、娘からの理解がないことに対する苛立ちがあります。継母になるということは、見返りを望むものではないと分かってはいます。ですが、私の苦労がまるでそこには無い様な扱いを受ける、そのことに落胆してイライラしてしまうのです。私の苦労を認めて欲しい、わかって欲しい、知って欲しい、という私側の欲求ですよね。
継母という立場は、苦労の多い難しい立場であるのにも関わらず、ねぎらいの言葉をもらうことのなんと少ない立場なことか。苦悩を周りに漏らしでもしたら、「わかっていたことでしょう?」と言われることの、なんと多いことか。
私が初めて「私の苦労をねぎらってもらえた」と心から思えたのは、結婚から9年後でしたでしょうか、元嫁のお母さん(子供達から見ると母方の祖母)の家を訪ねていた子供達を、いつものように夫と一緒に車で迎えに行き助手席に座っていた私に、それまでは挨拶をしても私に対しては無視だったその祖母が、彼女の方から寄って来て手を伸ばし、私の目を見ながら握手を求めて来てくれた時です。突然のことでとても驚きましたが、同時に嬉しくもありました。その時に彼女と交わした言葉は挨拶だけでしたが、私には「(孫達の世話を)ありがとう」と言ってもらえたように思えました。
私の中に、娘に対して、「私はこんなにも自分の時間を使い、努力をし、苦労しているにも関わらず、娘は自分のやりたいことを優先し、周りの苦労には関心も配慮もない」と感じてしまう気持ちがあるのです。

こうして書いていると、気持ちが少し整理されてきたように思います。私は私の人生を見つめて前に進み、娘のことは娘自身が道を見つけて進んでいくだろうと、信じて見守る(これを見守るというのなら)しかありません。そうするしかない事を、「信じて見守る」というのかどうか…。ほぼ『祈り』です。人の道だけは外しませんように。両親や継母の苦労にも考えが及ぶようになりますように。養育費の支払いが想定内で終わりますように。そして、娘が自立した未来を築けますように。

ああ…。このストレスを傍に置いといて。養育費が長くかかろうとも、娘が私達の理解や常識を私達が望まない方向で越えようとも、娘は娘。私は私の人生を生きるのみ。私の人生は夫との人生。

まずは、夫に「萌と過ごす時間が居心地良い。」と思い続けてもらえるように過ごしたいと思います。
娘の話題になると最近は夫もイライラしてしまうので、むしろそのストレスを和らげてあげられる妻でありたい。ありたいんですけれども、ももももも。

娘の2ヶ月間の自分探しの結論が、娘共々、私達も前に進むことができるものでありますように。

そして、そうでなかった場合には、娘の話を聞いた後で、私も娘に私達夫婦の、そして、私のストレスを、伝えるだけは伝えようと思います。


よその家の長い愚痴にお付き合い頂き、ありがとうございました。


2021年12月30日


ありがとうございます。励みになります。 頑張って更新しますね。夫と美味しいものを食べたいな。