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ドイツでアレルギー治療

先日、3年半に及んだアレルギー治療が、やっと終わりを迎えました。

『ハウスダストのアレルギー治療』です。
Hausstaubmilbenallergie
ハウススタウプミルベンアレルギー /
ハウスダストダニアレルギー 

家の埃などにいるダニなどに反応してしまうアレルギーで、よくみられる特徴としては「寝起きに鼻水が酷く出る」だそうです。

私の場合は、鼻水も出ていましたが皮膚に異常をきたし、行った皮膚科でアレルギーの可能性を指摘されて血液検査を受け、治療を始めました。
治療は専門の液体を初期の数週間は毎週、その後は4週に1回のペースで二の腕後方に注射するものでした。注射後は毎回30分間、病院で経過観察の為に待機しなければいけません。急激な体調変化などが起こるとも限らないからです。

これを3年間。私の場合は更に半年間、念の為に延長して検査の数値に改善が見られた為終了となりました。最長では5年間、延長出来るそうです。

ただ、数値が改善したからといって、結果が継続されるとは限らず、アレルギー反応がまた戻ってしまうこともあるそうです。

ああ、3年半、通うのも大変だったので結果を維持して欲しいです。

この専門液は皮膚科で注文書を出してもらい、自分で薬局へ注文、すると数週間後に出来上がり、それをとりに行って皮膚科へ持ち込むというかたちでした。そして、常に冷やしておかなければいけませんでした。普段は皮膚科に預けておくか、自宅へ持ち帰るなら冷蔵庫の中に入れておくのです。
私の場合は皮膚科と職場が自宅から真逆の方向だったので、自宅に持ち帰って近所のかかりつけ医(町医者さん)に頼んで打ってもらう時もありました。
私は受けてもらえたのですが、自院で処方したものではないお薬ですし、注射する事を断られる場合も多いようです。

日本へ長期で一時帰国をした時も大変でした。
先ずはこのお薬を冷やしながら日本へ持ち帰ること。保冷剤をたっぷり入れた保冷効果のある袋に密封して、手荷物に入れて運びました。
飛行機で、お薬を冷やしながら運んでくれるサービスがあれば良いのに…と思いながら。
また、念の為に、事前にお薬の成分と使い方(何mlを打つ)について英語で説明した紙を自分で用意して皮膚科へ持っていき、お医者さんに事情を説明してサインして頂いて携帯しておきました。飛行機の荷物検査で聞かれても困るし。(聞かれませんでしたけれども。) 後、日本で注射してもらう際に、お医者さんに専門液についている説明書と合わせてこの紙を見せました。

そして、日本に帰国中に、誰がこの専門液を私に打ってくれるのか。
電話で問い合わせをしまくるも、幾つものお医者さんに断られてしまいました。なんとか打ってくれるというお医者さんを見つけて打ってもらえましたけれども。注射から注射の間に6週間以上の間が開くと治療継続は出来ない(意味がない)、と言われていたので焦りました。
1年以上や2年以上の苦労が水の泡になってしまう可能性があった訳です。

そして日本からドイツへお薬を持ってまた帰ってくるのですが、保冷剤を入れて運んだものの、そもそも日本国内で自宅から空港までの移動に時間がかかったことや乗り換え時間も長くあり、行きよりも冷やせなかった時間がかなり長くなってしまいました。次にお医者さんへ行った時に事情を話して残りのお薬は破棄となってしまい、「このお薬は高いんだよ!」と少し怒られてしまいました。
ぐう…。

実は、注射ではなくて、毎日舌の下に錠剤を置いて溶かす(又は、液体のお薬を垂らす)治療法もあるようです。
なにそれ!
それなら苦労も少なく済みそうですよね。しかも、治療期間も1年間程らしいのです。

効果に違いがあるのかも知れず、「私のは酷かったので注射の方を勧めた」とか、「(この皮膚科では)注射での治療しか取り扱いがなかった」とか、理由があったのかも知れませんが、その治療法、治療開始前に知りたかったなぁ。

治療には、鼻にスプレーするなど、その時々の症状を和らげる治療もあります。けれど、アレルギー自体を根本的に治したい方への治療は、
Allergenspezifische Immuntherapie (AIT)
アレルゲンシュぺツィフィッシェイモーンテラピー /  アレルゲン特異的免疫療法(AIT)
といい、身体の免疫自体を変えてしまおうという治療です。その方法として、
-Sublinguale Immuntherapie
ゾプリンクアーレイモーンテラピー / 
舌下免疫療法 
(舌の下に毎日お薬を1年程)
-Subkutane Immuntherapie
ゾプクターネイモーンテレピー / 
皮下免疫療法 
(私の受けた、注射を3〜5年程)
があるようです。


ー治療を受けてみてどうだった?(インタビュー風)

そうですね、4週間に1回って意外に早く来るんですよ。大変でした。皮膚科が午前中しか開いていなかったり、行ってみたのに急に閉まっていたりすると慌てて他のお医者さんへお願いに行ったり。
注射による酷いアレルギーショックの反応は1度も出ませんでしたが、跡が膨らんで暫く痛むのは毎回でした。
効果はあったと思います、今のところ。寝起きの鼻水もマシになりましたし、皮膚トラブルも減りました。
ただ、私、花粉症もありますし、食物アレルギー、動物アレルギーもあって、多種のアレルギー持ちなんです。だから、鼻水問題は減ったかも知れませんが、完全になくなってはいないです。
後、治療にドイツの健康保険は使えました。
私個人的には、もしも舌下免疫治療が同じような効果率であるならば、先ずはそちらを試してみたかったですね。舌下でダメなら皮下…と、出来るのかは知りませんけれども。
ええ。でも治療をやり終えたっていう喜びはあります。後は効果が持続してくれることを祈るだけです。


ドイツでハウスダストの免疫治療をしてみたい方いらしたら、ご自身にあった治療はどちらなのか、調べてみてくださいね。


2023年10月24日

※素人の記事ですので、間違った情報があるかも知れません。必ずご自身でご確認ください。



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