仕事への不安があって、自身へ喝を入れるお話

以前に働いた幼稚園から連絡を頂き、再度働き始めました。子供達ともおよそ8ヶ月ぶりの再会です。卒園した子もいますが、新しい子も入っていました。覚えていてくれた子が多く、嬉しかったです。

園児を迎えに来たお母さんに、「あ!また働くの?!良かった〜!」と言ってもらえたり、あるお父さんからは「貴方が戻って来て娘が喜んでいるよ!」とお声掛け頂き、「そうですか?!嬉しいです!」と答えたら「僕達こそ、楽しそうな娘を見られるんだ。嬉しいよ!」と言ってくださいました。

アジア人が働く事に(しかもドイツ語がイマイチ)抵抗のあるご両親もいらっしゃるようです。そうでしょうね。ですが、少数派でもこうやって声を掛けてくださる方がいます。それだけでも「頑張って、勇気を出して来て良かった!」と思う事が出来ました。なるべく笑顔で、抵抗のある方にも何か1点でも良いからプラスを見てもらえるように、頑張ります。

こちらとて、上手くもないドイツ語でドイツ人の中で働くことには腰がひけて、今回も、迷いに迷って仕事の依頼を受けました。前回の仕事の様子から、「萌とは一緒に働ける」と判断頂き、園長さんや他の先生方から「一緒に働こう!」と声を掛けて下さるのは嬉しく、有難いことです。

そんな幼稚園で、先週は午後に映画鑑賞がありました。もう直ぐイースターだから、イースターウサギのお話です。ちびっ子達が並んで、パカッと口を開けて映画に見入ってる姿がとても可愛いです。興味津々。

園児達を見ていると、「物作りや遊びを通して、新しい物事をどんどん学んでいる時期なんだ!」と常々思います。そんな、園児達が何かを吸収する瞬間を、目撃するのが好きなのです。その見守りや、時にちょっとしたお手伝いが出来るように、仕事中はいつも心掛けています。

しかし、私の人生、「自分の子には会えなかったけれど、ひとの子のお世話はよくするわ…。」と思います。おもちゃを片付けていると日本での仕事(子供とも関わる仕事で、職場に遊べるおもちゃスペースがありました)も思い出されて「私、おもちゃ片付けてばかりだな…」って苦笑いします。
そういう仕事を選んでいるのも私ですけど。

日本で友人と行った占いで、おじさん占い師さんに「貴方の前世は、長屋のようなところの子供達を集めて預かっていた女性」と言われて、「おじさんに子供好きな事も仕事内容も話していないのに!」とビックリした事がありました。

前世でもひとの子のお世話!

そして連れ子。私の未来予想には1mmも子連れ再婚は無かったのですけれども。職でもなく、人生をかけてひとの子のお世話をする事態になっています。このまま行くと、やがてひとの子にお世話される未来が待っているのかも?!

人生って不思議。
日本では高校の夏休みに幼稚園実習へ行き、大学進学の際には進路を幼児教育と迷いました。ですが幼児教育は選ばず、別の専攻を選んで卒業。その専攻に沿った就職をしてからも、保育士資格をとりたいという想いが出て勉強し始めたものの、仕事の忙しさに撲殺されたまま流され曖昧に。資格はとれないままでした。幼児教育への意欲は何度も湧くのに、のらりくらりと目の前にある手に届く選択肢を掴んで暮らしてきてしまいました。

それが今、園児達とのお仕事が出来ていて、しかもドイツで。自分でも何がどうなってここに辿り着いたのか…。

もしも日本で、保育士として働くことが出来ていたならドイツへは来ておらず、夫とも出会っていなかったと思うと、なるようになって今があるというか、こう言うのを運命というのか。時に自分の想い通りには行かず苦悩もしたけれど、振り返れば私の人生の道はずっと続いていたのだなって思います。曲がってもいたし、進んでみたけど行き止まり…も経験したけれど、中央には太い道がちゃんとあったんだ。

今のところの、到達地点には満足しています。

後は、これからです。

『これから』は、どう続いて行くのでしょう。動き続けている限り、流れに乗っていれば大丈夫。大丈夫。大丈夫に違いない。

キリスト教のドイツでは、Schutzengelシュッツエンゲル/守護天使と言う言葉がよく使われます。個人の側にいて、守ってくれる天使。困難に遭っても「貴方のシュッツエンゲルが守ってくれるよ。」と。

私は無宗教ですけれども、敢えて誰かが私の人生を守ってくれている、導いてくれていると信じるなら、このシュッツエンゲルだと思います。

私のシュッツエンゲルは『亡くなった親族』かも知れず、『私を愛してくれている家族や夫』かも知れず、『過去の私自身』かも知れません。もしかしたら、私の周りのみんなから少しずつ力を貰って私の守護天使が出来ているのかも、元気玉みたいに。

人生を振り返れば、沢山の場面で誰かに守られて来たように思えるのです。私の側に居てくれる、私の守護天使。

『だから、私は大丈夫。』


ドイツ語に負けず…

異文化に負けず…

園児達を傷つけないか、思わぬ事故から守り切れるのかというプレッシャーにも負けず…


今を突き進むぞー!!!



2022年4月10日





ありがとうございます。励みになります。 頑張って更新しますね。夫と美味しいものを食べたいな。