休暇旅行について

ドイツでは、年に1度は大きな休暇を利用して、旅行をする人が多いです。
大体が夏休みで、期間は2〜3週間。

2〜3週間も旅行するの?!と日本人は思ってしまいますが、旅行の様子がちょっと違います。
観光地巡りや買い物が好きな日本人とは違い、ドイツ人にとっての休暇は「リラックスする為のもの」。2〜3週間いろんな場所を飛び回り観光するのではなく、1ヶ所に留まり、のんびりと過ごす事が多いです。海辺や湖畔に滞在して、毎日泳いだり読書したりして過ごします。今回の私達のように山だとか。そして、たまに日帰りで街観光へ出たりとか。

家族旅行でよく利用するのがFerienwohnung(フェーリエンボーヌング)と言われる、別荘形式の賃貸部屋や建物。キッチンも付いていて、自炊できるタイプの貸し部屋です。一軒家タイプもあれば、大きなお家をフロア毎に分けて数家族へ貸し出しているようなタイプもあります。
ホテル泊だと宿泊費だけで高額になってしまう上に、毎食が外食となると食費も多くかかりますよね。その点、別荘形式だと現地のスーパーで食材を調達し自分達のリズムで作ることが出来ますし、食材を出発前に買い込んでおいて持っていくことも出来ます。
普段の生活が場所移動しただけ、のような感じです。

これ、出費も抑えられるしいいのですが、正直言って、お母さんには少し負担です。普段と変わらない家事が有りますから。
我が家では、休暇中はお母さん(継母の私)も休暇中…という事で、食事の用意&後片付けを全員で回す担当制にしたり、買い物も皆で行ったりと工夫してもらっています。夫が率先して子供達にも促してくれます。
子供達が小さかった頃はそうはいっても上手くは出来ませんでしたが、大きくなってきてからは、子供達のレベルで、出来ることで準備してくれた夕食など、「これが夕食でいいんですか?!」というものも有り難く頂きました。例えば、茹でたパスタにチーズをかけるだけとか。いいのです。皆が休暇中だし。栄養バランスが…とか、わざわざ休暇中にまで気にしなくても。
そもそも、ドイツの基本は、1日1回温かいお料理です。朝晩はパンで、お昼に温かいご飯をしっかりと食べるのが基本です。ですから、お昼にしっかりと食べた日は、夜はパンだけ…などで済ませます。
たまにはレストランを利用して、旅行の楽しみでもある現地のお料理も堪能します。

このように、「休暇で2週間旅行に行ってくる」と聞くとすごく贅沢をしているように聞こえますが、そうでも無いのです。


2020年7月28日


ありがとうございます。励みになります。 頑張って更新しますね。夫と美味しいものを食べたいな。