娘ちゃんの高校卒業祝いに包むお金の金額希望が、夫と私で倍程も違った話

さてこの度、娘ちゃんが無事にAbi(アビ)と呼ばれる高校卒業資格兼大学入学資格習得の為の1年を終えて、卒業となりました。

このAbi(アビ)と呼ばれる1年は勉強を頑張る年で、また、ドイツではこのAbiを終えたかどうかがなんだか重要らしいのです。
Abiを頑張っていること、無事に終えたことは、ドイツ人にとってかなり誇らしい事のようなのです。
日本人の、大学入試を頑張るのは当たり前…的な、冷めた感覚とはどうも違うようなのです。

「娘ちゃんは頑張ったし、お祝いにお金を包んで渡したい。」と夫から申し出がありました。
高校卒業祝いか。
あれ?日本では、入学祝いを頂いた記憶はあるけれど、卒業祝いってあったかしら?
と薄れゆく自分の記憶が思い出せませんが、暮らす国も違えば私の時がどうだったかなど参考にならないものです。
Abiを終えた娘ちゃんに、お祝いを渡すことには賛成です。卒業旅行にも行きたいと言っていたしね。
さて、おいくら包みましょう?

夫と私が、同時に思う金額を言うことに。
チラリと私の様子を盗み見る夫。
同時に言ったら、夫の思う金額は私の2〜3倍の金額でした。
これは余りにも差があり過ぎる!
私からすると「そんなに?!」と驚きの金額でした。

余りの差に「ちょっと考えさせて。」と伝え、私はどうしたものかと私の家族や友人にチラリと相談。
家族はちょっと驚いて、「卒業でそんなに渡したら大学入学祝いはいくらになるの?!」と。
でも、1人の友人は、キッパリと「私なら夫が渡したいと言う金額にする。」と言うのです。「そうなの?!」と聞いたら「私が夫なら、妻の前で表立っては抑えても、結局は影でこっそり渡す。」と。
驚きました。
実子可愛さに、妻を欺くのだろうか。
それだと話し合う意味がないのでは?!
私の夫もそうなの?!
私は夫を信じたいけれど。

友人のその言葉で、うーん…と考え込んでしまいました。
夫の希望金額を、経済的に今、包めないわけではありません。包んでも私達も生きていけます。ならば、影で渡されるよりはいいかしら。
夫にこの話をしてみようかな、影で渡すの?と聞いてみようかな、とも思いましたが辞めました。
私達夫婦はなんでも話し合って決めてきたから。
そして、もしも私の知らないところでお小遣いなど渡していたとしても、私が気付かない程度で、生活を脅かすほどでないならいいかと思ったからです。でもだからといって、夫に面と向かって必殺 “影渡し” を容認したくもありません。だから聞きません。

夫に「大学入学祝いはどうするの?」と聞いたら入学のお祝いはしないと言うので、夫の希望金額を受け入れると伝えました。
ドイツの相場がどうなのかも知りませんが、私達は私達。
夫が、「次の大きなお祝いは結婚の時だ。」と言います。Abiを終えた卒業は、そんなに大きな人生ポイントなのでしょうか。最後には、私も金額に納得して包む事ができました。

娘ちゃんは受け取ると、お礼を言ってくれました。
お祝いカードに挟んでおいた中身を見ていましたが、沢山で嬉しいと思ったのか、もっと多くを期待していたのかは判断できないリアクションでした。

私達は私達。
これでいいのだ。

次は結婚の時か〜!
いつかしら?すぐかしら?
夫が「娘ちゃんの今の彼氏は歳上だから、意外にすぐかも。」とか言うのでおかしかったです。
付き合ってまだ2、3ヶ月ですよ、お父さん。
でもわからないよね!
学生結婚になったらどうしよう?!
まさか、学生の娘ちゃんに子供が出来たらどうしよう?!

などと、妄想膨らます継母なのでした。


2020年7月8日



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