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総合職就活をやめて院進し、デザイナー就活した話

この記事は、「ReDesigner for Student 後輩に贈るデザイナー就活応援 Advent Calendar 2022」の9日目の記事です🎄

こんにちは!工業大学大学院に通う修士2年のすずきもえかです🍓
アドベントカレンダーでみなさん就活や学生生活におけるノウハウなど素敵な記事を投稿されているので、私はデザイナー就活をはじめたてで就活に迷いすぎて自分が見えなくなっていた頃から、自分の意思を新たに築き進路を決めるまでの話をしたいと思います。(今回はお話し的な感じなので気休めにどうぞ!)
だいぶ主観的なエッセイ的なものなので(本当に主観的すぎて心配)、正直分かりやすく何かアドバイスがあるわけではありません。迷っている学生や、不安に思っている学生、周りの目が気になって自分のペースが乱れてしまった人など、いつか、もし誰かの気づきや助けになる時が来たら嬉しいです。就活に迷ったりした時に、よければ読んでみてください📖




「やっぱり大学院行ってよかったねー!」
私が希望していた会社への就職が決まった2022年春、母が満面の笑みで私に言った。母と和やかに進路の話ができたのは、本当に久しぶりだった。
修士2年の春に進路が決まったのですんなりと就活を終えられたように感じるが、学部で初めて就活をした時から考えると長い道のりだった。

ピリピリ空気と周りの目

2020年春。
大学4年生の私は、総合職就活をしていた。
コロナウイルスというものが日本にも蔓延し始め、世の中がなんだかピリピリしている頃だった。
緊急事態宣言の真っ只中、自室にこもってひたすらESを書き、オンライン面接を受け、自己分析をしながら自分を見失うことを繰り返していた。
大企業に行った先輩の背中を見て劣等感に陥り、親の期待や意見にプレッシャーを感じ、周囲の目を気にしすぎて自分のなりたい社会人像はとうに迷子になっていた。
就活を軽く見ていたせいで情報収集の場を見つけられていなかった私は、行き詰まった時に周りの状況を知る手段や相談相手が少なく、負のループにはまっていた。
ことごとく一次面接で落ちる。どうしたら受かるのかわからない。自分は面接官の目にどのように映っているんだろうか。
20社ほど受けたところでさすがにこの不安な気持ちを抑えきれなくなり、家族で夕飯を食べている時に弱音を吐いたら
「就活ちゃんとやってないからでしょ。ぜんぜんやってないもんね。」
と母が言った。
何を見て言ってるんだ。と思ったが、声が出なかった。
翌日、真夏の昼間に私は家を出た。


きりかえ

家を出てから、自分で選択する機会が増えた。
親の目を気にせず、小さなことでも自分の意志で決めることが増えると、今まで周囲の目を気にしすぎて就活における“自分の意志”がわからなくなってしまっていたことに気づいた。
「何かをつくることが好きだ。何かを作っていたい。」
サークルや授業、趣味でずっと何かを作っていたから気づかなかったが、自分の時間が増えた4年の夏、自分は作ることが好きだ、ということがわかった。
もしかしてデザイナーになりたいのかも。デザイナーってかなり広い意味がある気がするけれど、どんなことをするんだろう。と気になったのは既に4年の秋。デザイナーの枠はほとんど残っておらず、次の学年向けの就活説明会ばかりだったが、それでもいいか。と説明会に参加した。
わくわくした。楽しそうである。総合職就活では思い浮かばなかった自分のなりたい社会人像が、やっと少し浮かんだ。
就活の迷宮に迷いに迷いすぎて応募していたエンジニア職の選考が内定目前になっていたが、やっぱりデザイナーになりたい!と決心し、お断りした。
ちょうどその頃、「鈴木さん、最近どうですか?よければ院に来ませんか?」とお世話になっていた先生から連絡をいただいた。院進なんて考えてもいなかったが、当時の私は「デザインについて学びました」と自信を持って言える状態ではない。今年デザイナーとして内定をいただくことは難しそうだし、院進という選択肢もありかもしれない。
そうして学部卒の総合職就活をやめ、大学院進学・デザイナー就活を目指すことにした。


年末の家族会議

2020年冬。実家のリビングで父と向き合って座っていた。
家出して以来、進路についての会話を避けてきたので、家に足を踏み入れるだけで緊張した。
大学院進学をする、と決めたら行動するのは早かった。
親に相談する前にまず進学する大学の先生に相談し、研究の方針を決め、研究計画書を書いた。そして大学院進学後の生活のためにも、学びのためにも、就活のためにも長期のデザイナーインターンへ応募した。
研究の方針を決め、長期インターンの内定をいただき、おおよそ大学院進学後の生活の目処が立ったところで実家へ報告に行った。
緊張しながらも「大学院に進学しようと思う」と告げると、予想外にも母がすんなり受け入れ、父が反対した。
「デザイナーになりたいのか。大学院に通うのは意味があるのか。」
職種は違えど、カメラマンとして仕事をしている父の言葉は重かった。学費・生活費は自分でなんとかしながら大学院に通い、デザイナーになりたい。その覚悟を伝えて院進することが決まった。
「デザイン」に関しては全く無知である。なんでもまずは吸収し、糧にしていきたい。そんな気持ちだった。

ここから具体的にデザイナー就活が展開していくのですが、詳細はこちら👇の記事と被るので割愛(これもただの個人的記録…)


自分なりのレールをひく

なんだか重い内容になってしまったが、これは自分なりにゆるゆる悩みながら過ごした時間の一部始終である。
最終的にエントリーした4社中(1社途中辞退)3社から内定をいただき、記事冒頭に戻る。
母が知っているような有名広告会社とIT会社で迷い、IT会社への進路に決めたが、私が納得して進路を決めている姿を見て母は口出ししなかった。(私はあっち(広告会社)にすると思ってたよ〜くらいは言われたが。)
結局、親は私が何になりたいとか分からず、とにかく子どもに幸せになってほしいという気持ちが「いい会社に入れ」という言葉になったのだと感じる。親なりに私の幸せを想ってレールを敷いてくれていたのだと思う。

人一倍時間がかかったとはいえ、迷った2年間も自分の人生に必要な時間だったような気がするので、「過去の自分にアドバイスすることは?」ともし聞かれても、あまり明確なアドバイスは見つからない。
ただ、大学院に進学し、専攻の授業と副専攻の授業、インターン、アルバイト諸々やりながら就活イベントに参加したり、ワークショップに参加したり、アンテナを張り巡らしてノンストップで走ってこられたのは、紛れもなく「デザイナーになろう!」と決めてレールを切り替える覚悟をした自分のおかげかもしれないな、と、ちょっぴし思っている。




さいごに

そして、そんな覚悟をするために院進の選択肢を与えてくださった先生方、学部時代からもやもやふわふわとしていた私に時々喝を入れてくださったReDesigner for Studentの田口さん、本当にありがとうございました。

やっと見えてきた社会人生活。スタートライン手前というところですが、新たに覚悟を決めてこれから素敵なデザイナーになれるよう、楽しみながら精進していけたらと思います。


おまけ

デザイナーってよく分からないけど、知ってみたいな〜という人は、ぜひ明日開催のUX ROCKETを覗いてみてください。
企業のこと、デザイナーを目指す学生のこと、さまざまな視点で知ることができる良い機会だと思います。(明日、12月10日開催です!!!!!)

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Advent Calendarは、まだまだ素敵な記事が続きます🎄🌟
明日の記事もお楽しみに!

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