筒井順慶は「もと衆徒」じゃないよ!──大和武士の肩書き問題
歴史雑記066
(本記事は月額500円の定期購読マガジンに含まれています)
はじめに
大河ドラマ『麒麟がくる』で、ついに我が愛しの筒井順慶が登場し、かなりかっこいい感じで描かれており余も満足である。
しかし納得がいかないのは、公式ページの登場人物紹介のところで「もと興福寺の衆徒(しゅと)」と記されていることである。
あのですね、「もと」じゃないんです「もと」じゃ……というわけで、守護不在の大和国におけるややこしい武士たちのありようというのを、若干でもうまく整理できるといいな……ということでこの記事を書かんとす。
ここから先は
2,288字
/
1画像
¥ 250
サポートは僕の生存のために使わせていただきます。借金の返済とか……。