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雑記200603:書いても書いても

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 先月も有料マガジンで読書記録を書けずに月末を迎えてしまった。
 これが常態であるのはよくないので、早く脱しないといけないのだが、いかんせん書き物がたまっている。
 これも僕のメインの職業が編集者であるからだ。

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 僕は十数年前に、社内の異動でいきなり編集者になった。
 これは珍しいタイプで、普通は編集志望で新卒でも中途でも編集者になりたくてなるものである。異動の際も普通は希望してである(例外は少ない)。
 さて、なってみるまでわからなかったが、編集者というのはとにかく文章をたくさん書く。
 企画書やメール、本の帯やあらすじ、記事のキャッチや構成もあるし、そもそも媒体によっては書き原稿も割とある。
 ざっくり言うと予算の都合で編集者が書くことが多くなる傾向にあるのだが、編プロや中小零細版元出身の編集者に書けるひとが多く、書き手に転じるのはこういうカラクリがあるからである。
 そんなふうに書き手要素を身につけていかざるを得なかった僕も、ありがたいことに外から書く仕事をいろいろと頂くようになり、もともと趣味でも書いていたし研究の方もあるしで、このところは書くのが追いついていない。
 いわば債務を抱えた状態にあると言えよう。

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 普通に考えれば早く債務を減らすべきなのだが、書く仕事を続けていると「こういうのを書いてみたら面白いんじゃないか」というのが出てきたりする。
 いまのところ同人誌は思いとどまっているが、会社で書店さんや研究者、コアな読者の方向けの通信物を定期的に発行しようということになった。
 弊社は2.5人と1匹で、猫は文章を書けないので、必然的に編集者たる僕が多く書くことになる。
 はてさて、どのくらいのペースで発行できるだろうか。
 月刊は絶対に無理なので、隔月か、あるいは最初は季刊かもしれない。
 ともあれ、書いても書いても終わらない日々はずっと続きそうである。
 まあ、好きでやっているからいいのだが。

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 (物理的にも)重い腰を上げ、ようやく庭仕事を進めつつある。
 まずは育ちすぎたビワやオニグルミを植え替え、買ってきた野菜の苗をプランターなどに植え、次は庭木の剪定と土づくり、それが終わったらビオトープもつくるつもりである。
 毎年、青シソだけを大量に収穫していたが、今年こそ他の作物も定期的に食卓に乗るくらいはつくりたい。
 重い腰を上げることができたのは、物価高騰対策の面が確実にある。
 出版業界も価格転嫁を進めないと立ち行かなくなっているが、それで給料が上がるわけではもちろんなく、少しは自給していかないとロクに本も買えなくなりそうである。
 肉も卵もえらく高いので、タンパク質も江戸川での調達を定期的にしないといけないかもしれない。
 まずは潮干狩りである。ホンビノスとアサリは豊富にとれるので、Twitterで相互の方は興味があったらご一緒しましょう。

ビワ

(これより下に文章はありません)

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