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『論語』の語りの構造──顔回を例に

 歴史雑記119
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はじめに

 前々回の記事で、人柄の復原についてとりあげた。
 その際に言及した例の最古のが孔子であり、根拠として『論語』に採録される孔子言の伝承過程について記した。

 詳しくは当該記事を参照して頂きたいが、「そうすると、『論語』に出てくる他の弟子の人物像についてはどうなの?」という疑問が出てくるのは当然であろう。
 とはいえ、無批判にすべて採用するわけにいかないのは当たり前である。
 そこで今回は、「孔子最愛の弟子」と呼ばれる顔回にかんする記述を例に、『論語』の語りの構造について思うところを記してみたい。

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