見出し画像

#4 口コミ


「お店行くとき、口コミ調べるんだよね」

友人がそう言っていた。

「口コミ、見ない?」
「見ないなぁ、あんまり気にしない」


口コミはあんまり好きではない。
実際自分が行って感じたいと思うから。
もし良くなかったとしても、
「まぁ仕方ないか。自分が気になったお店だったし行けてよかった」と思ってしまうのもある。

友人と初めて行くお店があった。
2人でここ良さそうと思っていたお店がGoogle MAPの口コミを見ると評価が低い。

友人は気にしていたものの、「わたしは気にしないよ、行ってみる?」と2人で意見を合わせてそのお店にお伺いした。

そのお店は口コミによると、初めて行ったのにも関わらず、メニューの説明をされなかったとのこと。
席について、すぐに「メニュー決まりましたか?」と聞かれた、説明もされずにメニューなんかわからないといったような内容。


実際お店にお伺いしたとき、たしかに説明もなく、席についてまだメニューもしっかり見れてないのに「決まりましたか?」と声をかけられた。

たしかに、口コミで見たことを知らずに来たら「説明もないのに、しかもメニュー聞きにくるの早いよ」と強く感じたに違いない。
でも、事前に知っていたから「口コミ通りだ」とだけ感じてそんなに不快には感じなかった。

口コミでは悪いことばかり書かれていたお店だったけど、いいところもある。

2人で注文した料理。
わたしはスープ、友人はグラタンだった。
圧倒的にわたしのスープのほうが早いだろうなと思っていた。
だけど、スープとグラタン同時に運んできてくれた。

一緒にいただくことができるから、すごく有難いし、うれしかった。
席は満席なのに、料理もすごくあたたかい。
とても美味しかった。


「いっしょに料理が運ばれてうれしいね」
なんて友人と話しながら、あたたかい料理をいただいた。


会計時に「ありがとうございました。とても美味しかったです」と伝えると、深々とお辞儀をしてくれた。

 


⋆⋆⋆⋆



サイトそれぞれによってちがうかもしれないが、口コミのほとんどは悪いイメージのことが書かれていることが多い。

だから、わたしは口コミがあまり好きではなかった。

だけど、今回のことをきっかけに口コミで「こういうことがあったんだ」とわかった上でお店に訪れたら自分の心に余裕がうまれることがわかったし、実際にその現場に遭遇したとしても自分の中でわかっていたから、わからない状態と比べるとマイナスな感情は少なくなる。


でも、口コミに捉われすぎず、実際に自分が行って感じた感情が1番大事。


必ず、いいところ悪いところは絶対にある。
全てがいいところなんてない。

お店問わず、物も人も。

口コミもマイナスなことを書くのはそのお店の人に悲しかったと伝えたいから書くのかもしれない、腹いせで書くのかもしれない、他の人が行く際に参考にしてほしいから書くのかもしれない。

だけど、それは実際にあったことは事実。

マイナスなことを強く書きすぎて、誹謗中傷、風評被害になってしまったりとそこがとても難しいが限度はある。やりすぎはよくない。かといって、誹謗中傷や風評被害になるようなことを言っていいとは思わない。
本当に難しいけれど。


わたし自身も過去に不快な思いをしたお店がある。もう何年も前。
そこのお店を悪く書こうとは思わない。行ったことに後悔はない。
自分が気になっていたお店だったから、料理やお店の内装が知れたから行けて後悔はないと感じた。


⋆⋆⋆⋆


マイナスなことばかり書いたり、言ったりすると、いい気分はしない。
読んでる方も、聞く方も。
でもマイナスな口コミが絶対悪いわけではないと思う。
その口コミを見て知ったら、自分の心に余裕ができる。
素敵だなと思うところを見つける余裕ができる。

今度はその素敵だなと思ったことをわたしが発信していきたいなと思う。
悪いところばかりじゃないよと。


今度からは口コミも見てみようと思った。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?