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「心からわたしを生きる」は、幸せに繋がる鍵

「世界中の人が幸せになるには、どうしたらいいのだろう」
10歳の頃、そんな壮大な問いを真剣に考えた。

私が幸せなときといえば、おいしいケーキを食べるとき!
……でも生クリーム苦手な人もいるよなぁ。

じゃあ、天気がいいとき!
……体育が嫌いで、雨降ってほしいと思う人もいるかぁ。

何が起これば幸せかを考えてみたけれど、どうもしっくり来ない。

「もしかして、心から笑顔でいられるときは幸せだと言えるんじゃない?」

ケーキを食べるときは笑顔になる、天気がいい日も笑顔になれる。無理して笑うんじゃなく、思わず笑みが溢れる瞬間。共通しているのは "笑顔" な気がした。

「笑顔になってもらえることをすれば、みんな幸せになれるのかも」

それが私の幸せとはの原点。

20年経った今でも「10歳の私、やるじゃん!」と思う。つまり、幸せとは何かに対する答えは大きくは変わっていない。

一番感心しているのは、「幸せの形は人それぞれだ」という事実に気づいていたこと。ただ、笑顔だと少し抽象的な気がするので、今の私ならこう言う。

幸せな人生を歩むのに必要なのは、「心から "わたし" を生きる」ことだ、と。

幸せであるために、何より大切なのはやっぱり「自分にとっての幸せが何かを知ること」だと思う。こればかりは、共通の答えがないから。同じものを見ても、同じことが起きても、感じ方は人それぞれ違うから。

でも、知るだけじゃ物足りない。知った後は掴みにいかないと!

私はこれが好き/嫌い、こうありたい/こうはなりたくない、これがしたい/したくない……。それらを丁寧に表現し、ゆっくりと叶えてあげる過程まで含めて「わたしを生きる」なのだと思う。

だから個人的には、わたしを生きようとする過程そのものが、幸せに生きようとする姿勢のような気がしている。

そしてここに「心から」をつけた理由は、10歳の頃と同じ。

私たちはたくさんの人や情報に囲まれて生きているから、しばしば自分を勘違いしがちだ。他人の幸せの形を自分の形だと思い込んで、それに気づけないことも多いと思う。

だからこそ、心から。何度でも「本当に、私がそう思っているの?」と問い直すことが、本当の幸せに近づく鍵を握っている気がする。

10歳の頃からどこか、みんなを幸せにしたいと思ってきた。だけどそれは、自分を満たさないと始まらないことを、何度も痛感している。

自分のこともちゃんと考えてきたつもりだったのに、今でも私は本当の意味で私を生きられてはいない。でもやっぱり知りたい。私にとって、心から自分を生きている状態は、どんなものなのか。

だから、探し続けようと思う。
私とはどんな人間なのか。何を満たしたいのか……。

幸せな人生を、まっとうできるように。


▼ 「心から "わたし" を生きる」マガジン

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