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In Motion/hide


#思い出の曲

こんなタグがあったので使ってみながら

思い出ってか、今、笑
今さっき近所のコンビニ(野菜とかもちょろっと売ってるコンビニあるでしょ?)行ったんですけど
店入った瞬間hideさんのIn Motionが耳に入ってきて、反射的に全身にゾワゾワが走りました(笑)
普段何かけてる店かなんてこと考えたこともなかったですけど
というかそもそも普段音楽かかってたっけ・・?って店だし
この曲ってhide曲の中でもそうそう流れてる曲でもないもんで
薄ら鳥肌立ちながら買い物を済ませ
hideちゃんの後に何がかかったかも記憶に残すことなくw帰宅
懐かしかったなぁ〜In Motion!hideファンになりたての頃この曲のPV見つけて
なんて勇敢でかっこいい曲なんだぁ〜!って感動したのも、もう13年も前か、、と
PVを探してみたら、当時のままありました。

コロナ初期はなぜかライブハウスが標的にされ、有る事無い事騒がれやるせない気持ちになり
こんな記事を書きましたけれども

ここではもう私の人生全部書いてますんでw簡潔にまとめますと

過剰に繊細なHSP気質ゆえ感情表現をした時の周囲の反応に耐えられず
全ての感情を鈍麻させることで生き抜いてきた20数年間の、末期w
生死を彷徨う精神状態だった私の手を引き、音楽の世界へ導いてくれたのは
没後10年にもなるhideさんの音楽とその奇抜なヴィジュアルでした。

二十歳になる頃にはすでに人生詰みすぎていたので、これからの夢は何かと問われれば如何にして名声を得ることができるか、どうやって隣の人に勝つか、といった、承認の欲求のみが突出していて
幼い頃から好きだったことだとか、勝敗関係なく楽しめることだとか
そういった本来の意味での人生の楽しみや悦びについての関心が皆無でした。

しかしライブハウスに足を踏み入れた瞬間、見ていた世界が180度変わりました。
名声もお金も成功も手に入れることができない、というよりむしろ金払ってる中で感じる一体感。同じ音や人物に惹かれ、同じ気持ちで楽しんでいる人たちしかいない空間というものを三十路過ぎて初めて知りました。

メンバーの脱退や活動休止など、悲しくて辛くて、どう考えても失恋どころの騒ぎじゃない、男なら他にもいるけどバンドは、メンバーはこの人じゃなきゃダメなの。みたいな出来事もたくさんありました。
でもその悲しみや辛さも、20代の頃の私は感じることさえできなかったので
もはや「感じる」ことができるということ自体が大きなギフトだったんですよね。
生きているとは、こうゆうことなんだ。と、初めて地に足がついた感覚がありました。

悲しみが深く深く感じられれば、大きな喜びも感じることができるし
みんなも同じ気持ちだから、表現しても傷付く恐怖がなくて。
ライブハウスは私にとって誰よりも寛大なカウンセラーだったなと(笑)今は思っています。

hideさんというだけでそんな古いことまで思い出してしまい
改めて、In MotionのPVを見ていたら

ああ、hideさんは

イエローハート柄のギターに乗って、氷のように固く動かなくなった心を揺さぶりにきてくれたんだなぁなんて、思いました。

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スクリーンショット 2021-06-27 18.14.24

大人たちや周囲の目が怖くて
他者の目にどう映っているかばかりに気を取られ
自分の本音だとか、どうしたって湧き出てくる思いとか、そうゆうものに蓋をして押し隠すモンスター
それは”人の目”という名の幻想のモンスターなのかもしれません。

Emotion in Motion

時は流れても 変わらない思いを


”人の目”に囚われて偽物の人生を生きている私達に
その人が本当に、心の底から大好きな何かを見せることで、強制的に心を動かす。
もしかすると、肉体を持ったアーティストでは、成し得ないことなのかもしれません。

少なくても私にとっては、既に亡くなっている方であるということが興味を引いた大きな理由でした。これは死にたい人間特有の共通項みたいなものかと思います。

彼の書く詞は個人的な解釈での読み解きが面白くて、ピンクスパイダーとかHURRY GO ROUNDとか勝手に研究してきたんですが
In Motionは今まで詞を深読みしたことがありませんでした。
晩年に出ている曲は間もなくこの世を去ることを悟っているとしか思えない詞が多いように思いますけど
肉体を脱ぎ捨てた後もまだ、人々の手を引き上げるのですから
やはり死期をも含めて大いなる何かの計算のうちといった感触が伺えます。
(以前何かに書きましたね)
しかも彼はそれを自覚していましたよね。
弟さんの著書だったか、何に書いてあったか忘れましたが
「後ろ側で自分を突き動かす何か」の存在について触れている一文を見た記憶があります。

それはそうと、
私がこの世界に引き込まれたきっかけはこの曲ではなく「ROCKET DIVE」でした。
曲というより、映像の中で彼が着ている黄色いウィンドブレーカーに目が行きました。
当時の私は音楽好きであるなんてこと、全く忘れ去っていましたし
目先の職業である服のことしか考えていませんでしたので
あの映像じゃなかったら、あのタイミングで急にヴィジュアル系に興味を持つといった不可解な方向転換は起きなかったかもしれません。
だから、出会うタイミングも何もかもが、完璧なんですよね。

笑えず泣けない朝が来ても
Emotion in Motion
風はまだ吹いて   吹いていました。

そしてあれから13年、ライブを見るたびに大きな心の動きを感じられる日々をとても大切に生きています。

余談ですが

hideさんが言っていた「ノレるヤツだけ連れてくぜ」と
「救われたい奴だけついてこい」が被って聞こえているのは私だけではないと思います(笑)







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