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心理的距離と承認欲求③〜誹謗中傷〜

外が嵐だったんで久しぶりに集中して文章書いているんですけど
連続して書きたいのにOSのインストールで30分ほど待たされました。
その間に別のPCでb-monsterの動画を見ていたんですがこれはタンクに溜まった感情を発散するのにとっても良い。良すぎる(笑)
ストレス解消とは謂わば溜まったタンクのお掃除のことですので
(お掃除されるのは一番上の感情だけ、しかも一時的ではありますが)ストレスを感じたら体を動かすというのは一つの手段です。
思考を使わないからです。

前記事の②で感情のタンクの話をしました。

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>本人は何に対して鬱々としているのかわからず、溢れた怒りを身近な人物にぶつけることから始めますが、これがターゲットを絞った誹謗中傷に発展し、最終的には自殺や無差別殺人に至る経緯であると私は考えています。

ここの詳細の話です。

私が所持している資格はNLPなんですが気付けばNLPの話なんてほとんどしておらずほぼ交流分析(TA)の見解で話していますが
NLPは自己受容の上に立つ自己肯定の部分の心理学であり、交流分析はその基盤を作る心理学であると認識しているためかと思われます。
基盤ができていない土地にどんな立派な家を建ててもすぐ崩壊しますので
NLPはその後に使う知恵かなと個人的に解釈しています。
その交流分析の中では”存在を認識する”という意味で”ストローク”という心理用語が使われています。
存在の認識、認知。例えば私の目の前に山田さんがいるとした時、その山田さんに対して私が挨拶をすると、山田さんはストロークを得たと言えるわけです。これが基本的なストロークになります。

もちろんこのストロークは家庭で最初に得るものであるわけですが
そこには肯定的なのもと否定的なものがあり
肯定的なストロークの中にも無条件のストローク条件付きのストロークが存在します。

ストローク

否定的ストロークの中に”認知無し”というのがあります。
人間が生きていて最も辛いのがこの、認知無しという、謂わばノーストロークです。
そこに居る者として認知されないくらいなら、暴力を受けてでも認知された方がマシなんですね。
こういった環境で育った人は風俗嬢やAV嬢など主に異性の注目を浴びやすい職業に就くことで折り合いを付けることが多いです。

代表的なAC神話を用いるなら
条件付きのストロークを受けていた家庭の子供はヒーローやピエロに
暴力を受けていた子供はスケープゴートに
親が全てを決めていて子供に決定権(人権)が無かった家庭の子供はプリンスプリンセスと呼ばれるアダルトチルドレンを抱えて成長します。

いずれにしても左上の無条件のストロークを受けていない場合は
感情のタンクに何かしらの感情を抑圧したまま大人になります。
そうすると前記事の通り他者からの承認を求めるわけですが
思うように承認が受けられなかった場合は下記のようなことが起こります。

例えば動員30人のドマイナークラスでライブをしているバンドマンがいるとします。
この30人の中に否定的なストロークで存在を承認されていた家庭のバンギャが通っていたとして
その程度の規模であればライブ中に目を合わせてもらえたり名前を覚えてもらえたりして、確実にストロークを得ることができます。
しかしそのバンドが徐々に売れ始め200人を動員するバンドに成長した時、ライブ中は愚か自分以外にも目立つギャが現れ確実なストロークが得られなくなります。
そうした時にドマイナー時代から応援していた彼女がキャスの配信時に目につくコメントを打ったり批判するようなファンメを送ったりという行動に出る、というようなことが起き始めたりします。
これは例え相手の目に否定的に映ろうともストロークを得られないよりはマシであるという
彼女にとってはそれが承認を得る手段の一つとして潜在意識にインプットされていますから、無意識の行為なんですね。
そして最終的には肯定的ストロークがもらえる別のドマイナー盤へ自分の居場所を移します。
Twitterのクソリプや生配信などに現れるアンチコメントも同じ原理ですが最初に好印象を与え合う関係性であった場合は
アンチコメントをする人と受ける人との間で迫害者と被害者の関係性が築かれており、キックミーという心理ゲームを仕掛けられそれに乗っているという構図になります。

ドラマ三角形

※カープマンのドラマ三角形→迫害者+被害者+救済者が入れ替わり立ち替わり演じるドラマのこと

ですのでアンチコメントをする側と受ける側も1セット、パワハラの加害者と被害者と同じです。


感情のタンクの話に戻します。

一番上にある「怒り」は、二次感情です。
怒りで蓋をしているその下には弱々しく幼い感情がたくさん眠っています。
しかし本体の主がこれを認めてくれないので一番エネルギーの大きな「怒り」に姿を変え外へ吹き出すのですが、これには段階があります。

■怒りの5段階■

①身近な人に怒りを撒き散らす(本人は自覚していない)
②ターゲットを絞って怒りを発散する
   (クソリプやパワハラ、モラハラなど/怒るきっかけを探している)
③怒りに気づいて抑制しようとするも皮肉を言ったりしてしまう
④定期的に臨界点を迎え一旦怒り出すと止まらない
 (解離性健忘を起こす場合も)
⑤ある日突然衝動的に動物を虐待したりという行動に出る。

この先にあるのが殺人です。
殺人はほとんどが衝動的であり、殺人事件のうち55%が親族間で起きているという事実は
まさに感情抑圧の最初の原因を作った人物を無意識に認識している
及びそれを別の親族に転嫁して起きるものであるからではないかと推測します。

近年では介護疲れによる殺人も増えました。
これは現実的な力関係が逆転しドラマ三角形の中で演じている役割が移動しただけの話で
そもそも怒っているのです。
実際に親の介護というのは、愛情と憎悪と罪悪感が入り混じった非常に複雑な感情に日々苛まれます。
ですがこの全ての感情は、実は幼少の頃からどこかで感じていたものでもあるはずなんですね。
抑圧した本音を晩年まで持ち越し、実際に殺してしまうのです。

一旦ここで心理的距離と承認欲求の話を終えたいと思います。

ではどうしたら楽になるのかの話はコミュニティー制の配信の中でお伝えしていますが
起きて来る出来事をコントロールする方法は無いと私は思っています。現実は変えられないんです(厳密に言うと現実は変えられますが変えたいと躍起になっている間は変えられない)
結果ここに行きついてしまったので、個人のカウンセリングを辞め
講義制にしました。

この先はワンネスだとか仏教だとかの話になりますので、またの機会にお話しますね。

お読みいただきありがとうございました。



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