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家族の「心の病」を悪化させないために

家族が心の病になったとして、
今まで身の周りで見聞きしたことがないと
どうしたらいいか、不安になりますよね。

子どもであれば、
「接し方が悪かったか?」
「なんで早くに気がつかなかったんだろう?」
「育て方がよくなかったのかしら?」

パートナーであれば、
「何が原因なんだろう?仕事?私?子ども?」

家庭内のことで、少しでも心当たりがあれば
「あの時ああすればよかった」
「あの時は言いすぎて傷つけたかも」
と、
これから病気はどうなっていくのか?

接していくにはどうしたらいいのか?

などの心配や不安が一気に押し寄せます。

あなたがキーパーソン

まずは心が健康であるあなたが落ち着くことが大事です。

家族が生きていくれているだけでよし!と
あなたが自分軸をはっきりさせましょう。

決して不安や心配の心の声をダダ漏れにしないように、あなた自身がストレスを溜め込まないように配慮しましょう。

病人本人は
根掘り葉掘り原因を聞かれたりしても、
話せる状態ではなかったり、
問い詰められたり、責められたりしては
余計こじらせてしまいます。

どう対処するか


①うつを理解し、休ませる。

休むことを責めない、批判しない。
「甘えてる」とか論外です。
一家の主が働けなくなれば、経済的な不安も大きいかもしれませんが、回復は早い方が長い目でみて得策です。

あなたが働いていないなら、この際短い時間でもパートに出て、1人きりの時間を作ってあげてもいいかもしれません。
ただし、かたときも目が離せない危ない状況であれば、話は別です。

②自分をうつから切り離さない

たしかに病んでいるのは本人です。
「私にできることはない」
「見守るだけなんて無意味」
と本人だけの問題にしないでください。

静かに見守られている安心感は、
患者にとってとても心強いものです。

心の拠り所になることもあります。

それ以前に療養している我が家が落ち着ける場所であることは大事なことです。

家族のうつは自分ごとと捉え、家族で乗り越えていきましょう。

③相手に飲み込まれない

感受性の高い人、共感性が優れている人は
患者本人の感情に引きずられないことがポイントです。

話を聞いているうちに、
自分も同じような感情になってしまい、
落ち込んだ気分になってしまうことがあります。
その時は、
あいづちは打つけど、心を根こそぎ持っていかれないようにしてください。


そうなる前に自分軸は自分でしっかり維持できることが大切になってきます。

外の力も必要


家族、家庭と限られた狭い空間で全てをカバーするのは、大変です。

カウンセラーを利用して、心の整理はプロに任せてるのも良い選択肢です。
実際、うつは薬だけでは治りません。
カウンセリングなどで、病気の原因となった
考え方の歪みやクセを、少しずつ補正していきます。
精神疾患の対処法の本は、
たくさん出版されていますが、ほとんどの患者はある程度回復するまで本が読めません。
字を見てもそれが頭に入らず、書いてあることの内容を理解できなくなるのです。

したがって、クライアントの状況を聞き取りながら、その時その時に合わせたアドバイスを得られることは、回復の一助になります。

また、
少し調子が良さそうなら近所に散歩に誘ってみる、
Twitterでそうした仲間と繋がり、
自分1人ではないことや、
同じ悩みの人と共感し合える点では
いいことです。

安心できる場所


家庭も、ある程度の風通しは確保したいですね。

家族だし、狭い空間ゆえに、
相手の波動、怒り、苛立ち、不安。

そう言ったものはダイレクトに伝わりますし、
その空間の中で「どうにかしなきゃ!」と思いがちです。

家族会などに参加すると似たような体験でのヒントや共感に癒されたり、抱えているものを吐き出せたりしますから、おすすめです。

今回はチャンスととらえよう

今、心の病は増える一方です。
在宅ワーク、高度情報化社会、終身雇用から成果主義、学校や友達との距離感も変わっています。

コミュニケーションそのものが変わってきていることに違和感を感じ、それが世間のストレスになっています。

これからも変容し続ける世界に、今までの考え方をスッパリ切り替えられる人は少ないでしょう。
よって、心を病む人はまだ増え続けると思われます。

そんな時代だからこそ、
今回の病を機に自分を見つめ直し、
新しい考え方も柔軟に取り入れていく機会と
捉え、前向きに軸をしっかり持って、
家族の回復を支え、待ちましょう。

寛解した暁には、
あなたがた家族の絆はより強くなり、
家族誰もが安心して過ごせる
幸せな家庭になっていることをお約束します。

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