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うつは避けたい

精神疾患に限らず、他の病気も
かからずに健康で過ごせることはとても大切なことです。

薬や治療で短期で治せる病気ならまだいいのですが、
余命宣告を受けた病気ほど辛いものはないでしょう。

これは肉体的な限界、つまり死を宣告された場合になります。

うつ

逆に、
精神的な限界を知らされるのが「精神疾患」。

余命宣告ほどではないにしても、
社会的に抹殺されるというような恐怖やショックを感じる人は少なくありません。

周りにうつで病み、退職していった同僚。

うつが原因で自殺者が増えたというニュース。

うつは一生ものという事実。

罹らないに越したことはない病気であり、
何が原因で発症するかわからないところと
休職・退職となると、
将来のことが見通せない不安もあります。

ここで勘違いしてほしくないのは、
うつが社会的に抹殺されるわけではないことです。

実は、うつに対する恐怖には
この「社会的抹殺」という誤解が横行しているように思えます。

自分はうつじゃない?

人々を見ていると、うつと認めたがらない傾向があるように感じます。

・うつは弱い者がなる病気で、こんなにがんばっている自分がなるはずがない。

・自分は精神的にも肉体的にもタフだからなるはずがない。

・今の体調不良は休養のチャンスさえあれば、よくなるから心配ない。

・うつになんかになったら、将来出世する可能性がなくなる。

・病名がつくと不利益になる。だから、病院には行かない。

・病気のせいで働けなくなるのは困る。

上の3つは誤解ですが、それ以外はおそらくほとんど事実でしょう。

うつになるということは、
それだけ内なる疲労などが蓄積しているというという合図です。

傷ついた脳細胞を修復するために、
休養しながら治療していくしかないので、
「思い描いていた将来設計から外れる」ことは事実であっても、
「社会的抹殺」され、世の中のから亡き者にされるわけではありません。

うつの効能

経済第一主義の方には、負け惜しみとしか
受け取れないと承知で記しますが、

・人の痛みがわかる優しい人になれる
・家族や絆のありがたさがわかる
・自分にとって本当に大事なことがわかる
・健康のありがたみがわかる
・自分を真の意味で大切にすることを知る
・世の中の冷徹さを味わう

罹患した人が「うつになってよかった」と言っているわけではありません。
病気にならないとわからないことと出会えたということもあると言いたいのです。

確かに、病気になることで経済的に困窮し、
それが病気を悪化させることも多々あります。

ただ、物理的な病気と違って避けることができるというのも事実です。

うつのない生活

うつにならないための6条件です。

①第一にストレスを溜めないこと。

②自分のストレス耐性(容量)を知っておくこと。

③ストレスとなるものを把握しておくこと

④カウンセラーなどと対話し、自分を客観視できる態勢を整えておくこと

⑤自分にあった、実施条件を伴わないストレスの発散方法をあらかじめ理解していること
(実施条件が伴うとは…
例えば、ひとりでいけないゴルフ、喋る相手が必要な食事会、雨だとできない中長距離ランニング、自粛規制がかかると通えないジムなど)

⑥日頃からストレスを小出しにでも発散させておくこと

こういったことで、うつにならずに済みます。

カウンセラーと聞くと、病人扱いのように感じるかもしれませんが、
欧米では、個々の問題の解決にあたって
カウンセリングを利用しているというのは
映画などでよく見かけるシーンだと思います。

一度うつとなれば、
いつ治るかわからないのが事実です。

ですから、さまざまな悩みの種となるうつには先手必勝しかありません。

うつになった人たちは、

「そういえば、あの時から変だった」

「疲れていたけど、仕事を優先した」

「違和感はあったけど、自分のせいだと我慢していた」

など、うつになってはじめて、そうなった
なんらかの「異変」に気がつきました。

あなたがまだ心身ともに健康なうちから
うつを理解し、
対策を練ることをおすすめします。

内臓疾患やライバル会社とのコンペ、
出産などの初めてのイベントなど、
様々な場面で行っていることと同じことです。

それに「うつ」という項目をプラスするだけのことです。

おわりに

うつは見えない身体的不自由ではありますが、
全ての人が不幸から抜け出せないわけではありません。

今、まだ苦しんでいる人。

よくなって、社会復帰した人。

または、社会復帰しようとしている人。

様々なステージの人がいます。
中には障害年金を支給される人もいて、
普通の人と区別が必要な場合もありますが、
差別を受ける根拠はありません。

どうかうつは差別の対象ではない、という
最低限のご理解をいただければと思います。

あなたがこの言葉を真に理解する前に。

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