【詩】たね
点
重い
土を
じ、くりと
時、間をかけ
確かに押しのけ
ただ腕を伸ばす
どうしようもなく
伸びていくいのち
まっくらな粒の中を
はじまりの一点から
ただ、腕を伸ばす
あた、たかい方へ
知っていますか
呼ばれている事
それぞれ
独りでに
たぶん
こっち
ぐ
ぐ
香る
陽光
点、だった
線、が進む
沈黙する粒の
隙間を縫って
はじまりの一点から
終わりの光を求めて
闇を押す腕は
空を探し当て
安堵のち
絶望にて
いずれ
快なり
極地
もう
芽
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