すずきもえ

1990年東京生まれ。生まれ育った稲城の町で「いな暮らし」というお店を開いています。h…

すずきもえ

1990年東京生まれ。生まれ育った稲城の町で「いな暮らし」というお店を開いています。http://inagurashi.com 言葉を綴り、描くこと、おいしいもの、ひとが集う場をつくるのがすき。感覚をひらいて、流れにのって、おどりながら。 twitter:moe_suzu

最近の記事

羽化の前

ちょっとしんどいなぁ、外出るの。 早起きしても、一度起きておめざを食べても、洗濯機が終了の合図を鳴らしても、布団に舞い戻り起きれなくなる日がある。 昨日がちょっとそうだった。 お店を開ける日だから、がんばって起きたけれど、洗濯物を干すのはパートナーに任せた。 からだがかゆかゆでなかなか着替えが進まない子のそばで、ずっとからだをさすりながら、何時になったら行けるかな、からだ重めだな、と思っていた。 お店を開けるとのんびりな日で助かったけれど、オーダーを受けたタルトは型

    • 転換期

      なのかなぁと、思ったりもする。 転換期、とするのは自分なのかも。 旅はとても楽しかった。 九州の豊かさを存分に味わったような。 向こうに引っ越した友だちそれぞれとてもいい顔をしていた。 なかなかの移動距離、ハードスケジュールだったけど、わたしも子も元気で帰ってこれた。 途中、無理して食べたガッツリ系のお弁当のせいか崩しかけた体調も、お宿の居心地のよさ、ストーブの温かさ、ゆるんだままでいられる時間、養生ごはんに救われた。 自分は今、どんなところにいたいんだろう。 どん

      • 蓋を開けてみる

        最近鏡をちゃんと見ることや 写真を撮られること 相手の目を見て話すこと なんとなくできずにいたのは あらゆる容姿の変化や 必要な道具の新調や手入れが行き届かず 今の自分の見た目をいいねと思えずにいたからだなと、やっとわかった。 産後2年半が経った。 出産したその日から毎日乳を子に吸われた結果、乳房はびよよんと伸びて、胸は当初の位置からだいぶ下がり、乳を出し入れ酷使したブラのほとんどがへたってしまった。 これいいなと思って使ってきた下着も、今の形には合わなくなり、次なる

        • とことんのんびり

          チャレンジいっぱいの3月だった。 あっというまに過ぎていった。 初めてのことが2つも! 1つはウェディングケーキのお届け 船上のパーティーへ手持ちでケーキを運び、その場で完成させサーブする大仕事。 カメラマンの夫さんとみっちゃんにも来てもらって、やり遂げた帰り道は久しぶりのビールで乾杯した。 2つ目のミッションは自家製パンを100個焼くこと。 せいせきメリーゴーランドという大きなイベント出店に、初挑戦のパンでヴィーガンサンドを出すといつチャレンジは、店の長であるとも

          自由な朝ごはん

          久しぶりの休み、外は晴れ。 おっとさんは今日一日外仕事だと言う。 こどもとふたり、どんなふうに過ごそうか。 まだすうすう寝ているふたり。 その間に洗濯機を回してあるもんで朝ごはん。 少しだけ土鍋に残ったごはん、お味噌汁をお玉でふたすくい入れて火にかけて、ねこまんまにする。 甘いものもなにか欲して、わらびもち粉を水ときび糖で練る。 透明になるまで強火で練ると案外あっという間にできる。 温かいできたてを好きなだけ食べられるのは家で作るからこそ。 きなことメープルをかけ

          自由な朝ごはん

          空腹の夜に

          なんでか眠れぬ夜が二日続く。 正確には早めに子どもと寝落ちしてから深夜に覚醒するパターン。 するともうお腹が空いて仕方なく、なんらか食べながら本を読んだりインターネットの海を泳いだり。 眠気がやってきて目を閉じてみたけれど、変な夢を見てまた起きてしまった。 レコード針が暴れて焦る夢。 寝落ちる直前に湯川潮音さんのレコードが出ると見かけていいな、と思ったからかな。 真夜中、チャイを沸かして飲んだり、お餅を焼いて空腹を満たしたのに、こうも眠れず夜明けが見えてくる頃にはも

          日々の食べ方

          久しぶりに読み返した「murmur body&soul」冷えとり健康法特集が良い。 やっぱり読むタイミングによって響くところが変わるし、気づくこともある。 お子の肌の湿疹に悩む友だちに貸そうかな、と思った今日、いや待てよ、内容ほとんど忘れてるわたしが先に読んでからにしよう。 と思い立ったのが読み返すきっかけとなった。 読み返している今、深夜12時過ぎ。 アトピっこと言われている(本当かな?と今は思っている)子の寝かしつけが長くて目が冴えてしまい、夜食をおともに読んで

          日々の食べ方

          渡に船

          なんだろうこの展開 やるっきゃないし やれないことはない感じ だけどもうとにかくライブ! 始まる前からライブ感満載。 依頼を受けたその日から覚悟していたものの 近づくにつれて新たに明かされることも多く 予定通りなんてなんもないような流れ 協力してもらうひとに次々連絡をとったり 必要なものを少しずつそろえていったり あらゆる想定をして発想の転換を繰り返し なんとかいいイメージを更新しながら進んでいく ひとりじゃない ついてきてくれるひともいる 天塩にかけて育てた草花

          惜しみなく温めて

          Erieセレクトの音楽「冬のお目覚めモーニング」playlistを流しながら朝からお風呂に浸かれるしあわせよ。 昨晩はまだまだあそびたいお子に対して、瞼の重みに耐えきれない眠気がやってきたわたしは寝落ち。 よく寝たなぁと目が覚めたのは6時前。 おめざに自分で作ったバナナクリームタルトを。 最近グルテンフリー生地に切り替えたらココナツの風味が加わって最高。 コーヒーでは身体が冷えそうな朝には、ミラトアミのお米コーヒー。 いつもの台所でゆっくりいただく。 昨日は変に

          惜しみなく温めて

          いいもわるいもないけれど

          昨日は雨がときどきぽつぽつ降る、強風のなか一日中お子と外へ。 押入れの奥の方にいってしまったレインコート探しから始まり、雨が降るかもしれない想定での外出は支度からいつにもましてバタバタ。 お休みする予定にしていた森のようちえんに向かうことに。 お弁当は諦めて、いつか一緒にカフェでたべた"チキンパン"ご希望の子とパン屋に寄ってから向かう。 チキンパンはなかったけれど、エビ好きの子にぴったりなエビカツパンをチョイス。 まだ赤ちゃんの頃に受けたアレルギー検査で小麦粉NGだ

          いいもわるいもないけれど

          ひとりのラジオ ふたりのラジオ

          今年に入って始めたことがいくつかあって そのひとつがラジオの配信。 熊本に暮らす刺繍作家のayaちゃんと始めた『So so radio』 少し前は近所に住んでいて、お店(いな暮らし)を通して知り合ったayaちゃんと、日々の生活の隙間時間に録音。 主にこどもたちが寝ている早朝収録がメイン。 暮らしのなかで、仕事や子育て、日々の色々を通して感じたことや考えていることをぽつぽつ話すような気ままなラジオ。 離れていても、SNSを通してなんとなくお互いのことを気にかけたり、感

          ひとりのラジオ ふたりのラジオ

          数で測れないもの

          ぱん!と投げかけられた一言で ぐらり、と揺れる自分を見つけて あたまのなかがこんがらがって どうしたらいいのかわからなくなって グラノーラをぱくぱくと口に入れた。 そのグラノーラも 思いつきで入れてみた玄米コーヒーの粉のせいなのか、なんだかさっくり焼き上がらない。 いつもより焼き時間をのばしてみる。 どうなるかもう確認するのもやになって そのまましばしオーブンの中にいてもらう。 安いとか高いとか 少ないとか多いとか お金のことだったり 数値化するデータだっり そうい

          数で測れないもの

          こいびと

          帰ってきたら自転車が2台 いつもは1台なのに 並んだ自転車の小さい方の車輪に触れるとしっかり空気が入っている 降り積もっていた埃も拭われてぴかりとしている 玄関を開けようとすると ドアに真新しいオリーブのリース 大きくなった枝を剪定したんだな ガチャガチャと鍵を開けて中へ入る コートも着たまま小鍋を火にかけて茶葉と水を入れる。 チャイを沸かす間に手を洗おうと洗面所へ行くと、床のサイズぴったりにカットされたすのこが敷かれている。 お風呂上がりの床が冷たいから布マ

          ゆたかさ

          豊かさについて想いを馳せる朝 昨日都心への出店終えて気が抜けたみたい。 洗濯機はとっくにピーピーと終了の合図を鳴らしても お布団から抜け出せずダラダラ。 今日はそれもいい。 いつだってそれもいい。 すっからかんになったクッキーとグラノーラの瓶に 石巻からやってきた「口笛書店」のみなさんに 無農薬のお米をいっぱいに詰めてもらった。 出店前の息抜きに食べ終えたすっからかんのお弁当箱に 朝摘みいちごを山盛りに。 つやつやぴかぴかで葉っぱはピンとして 頬張れば甘酸っぱくてこんな

          安心の居どころ

          あったかふかふか布団から出られそうもなく 夕飯はおっとさんとお子と二人で食べてもらうことに。 かわいいやりとりの声が聞こえてきて あぁ今わたしもその食卓へ行ったら 楽しいのだろうなぁと思う反面 身体が疲れているのか 寒さなのかあたまが微妙に痛くて 起きあがる気力なし。 帰宅後すぐに飛び込んだお布団が 布団乾燥機でふかふかに温められていて ありがたすぎた。 しんどいことがあって食欲なくなっちゃって ここしかないと泣きながら来てくれた子がいた 朝すべてが嫌になって子ども

          安心の居どころ

          つよくしなやかな

          節分は旧暦の大晦日 大晦日前夜の今夜は目が冴えて眠れない。 どんだけ吸うのよってくらいずっと 乳を吸われ続けていた。 ようやっと離してくれて あったかいココアでも作って飲みたいけど 寒くて布団から出るのを躊躇してしまう。 ようちえんでもらった鬼のお面を大層気に入ってずっと被っていた子。 行きも帰りも口ずさむ歌は鬼のパンツで決まり。 つよくしなやかで丈夫な鬼のパンツ。 妙に元気がでてくるメロディー 吸われ続けて2年以上経つわたしのおっぱいは つよくしなやかになった

          つよくしなやかな