女性不妊>男性不妊?

夫が2度精液検査をした場所はわたしが通っていた婦人科。

男性不妊外来は月に1度アルバイトでやってくる先生が行っていたのです。
無精子症の夫は精巣を切り開く手術が必要になるため、先生が所属する大学病院への転院を勧められました。

大学病院のホームページを見てみると
生殖医療全般を行い男性不妊にも注力していると書いておきながら
診療実績一覧には男性不妊に関する実績が一切書かれていないのです。

一気に先生への不信感が募りました。

診断を受けた病院はあくまでも婦人科で、無精子症の治療に最後まで伴走できないから他院を勧める、それが最適だとは理解しています。

けれども無精子症のための手術にどれほど注力しているのか不透明で女性不妊ばかり大きく取り上げているような、ただ自分が所属している、それだけの理由の病院を勧めてくるのはやめてほしかった。

女性の不妊へは、諦めずに頑張りましょう!と様々な提案をしてくださる場所も先生も沢山いらっしゃいます。
それは女性不妊のステージが沢山あるから。
そのぶん選択肢も数多く用意されています。
その中でめでたく授かる方がいらっしゃる一方で
治療のやめ時がわからなくなる、そんな声を聞くこともあります。
期待し続けては叶わない、その繰り返しは本当に辛いだろうと思います。想像もできないくらい。
でも選択してきた分だけ寄り添ってくれた医療者の方がいらっしゃったという証拠だともおもうんです。

無精子症のわたしたちは、最初から諦めモードを漂わせた提案をされたことが許せませんでした。
いずれにしても手術しかない上、悲しい結果を沢山見てきたからだろうともおもいますが
わたしたち患者としっかり向き合い、先生の考える最善の選択肢を提示していただきたかったです。

原因がどちらであろうとなかろうと
子どもを諦める諦めないを決めるのはあくまでわたしたち夫婦であり、医療者ではありません。

無精子症と診断してくださったことには感謝しているけれど、2度とこの先生のお世話にはならない。そう決断し、自分たちの手で病院を選ぶことにします。



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