【書評】フーガはユーガ/伊坂幸太郎

二人が立ち向かうのは、
弱者に対する卑劣な暴力だ。
暴力が存在していることに目を背けず、
また子供に対しても、
暴力は存在している。
現実に起きている事件に目を背けたくなるが、
物語を通して、その暴力に対して
自分がどう感じたか しっかりと向き合いたい。
筆者が描きたいと思ったテーマに対して、
読み手が受け止めることができるのか。
言葉は武器に凶器にもなる。
あの重たい球もしかり。