NKODICEとウーマンコミュニケーション

NKODICEの作者の方がウーマンコミュニケーションのことを快く思っていない事について、プレイヤーとかSNS、YouTubeの民からの言及がほとんどないのはちょっとびっくり。

作者のksymさんはnoteでNKODICEについて言及している記事を2年前に出しているし、自分も随分前に読んで「うわゎ」と思っていた。「うわゎ」とは、ジャンルは違えど、インディペンデントな創作界隈にいる人間としてあまりにも考えさせられ、とてもここで書けるような内容でも量でもないから「うわゎ」で済ませている。けどそんだけ印象に残ってた。そんで久々にまた読んだ。

この記事を読めば、ksymさんがNKODICEを作ったのは、別に話題を作りたいとか金儲けしたいから作った訳では無いのがすぐ分かる。

作者の思うところがあって、それをベースに下ネタバカゲーを作ってみた。

個人勢のVtuberをきっかけに配信で話題になる。売れたのは偶然。NKODICE配信がめちゃくちゃ増える。
 人気も需要もあるけれど、元々のコンセプトが下ネタなので大手V事務所からは配信NGが出された(配信NGについてはksymさんは異議なし。むしろこの流れを受け入れていた)

次に規制回避目的の本家リスペクト版(所謂二次創作)を、ksymさんへの事前報告無しで他の方が速攻でリリース(収益目的でも売名目的でもなし。単純にゲームを面白いと思っていた方)。ksymさんはその時点までは思うとこありつつも概ね歓迎していた。

ここが肝心要
結局、規制回避版は制作者の意図に沿っていなかった。ゲームの内容目的はほとんど同じで絵柄は変えて(渋い雰囲気からやや可愛らしい方向へアレンジ)ksymさんはそこまでは大歓迎といった感じ。
けれども一点だけ、そこを抜いたらこのゲームを出した意味がほとんど無くなる点を規制回避の為に変更していた。

更に追い打ち。規制回避版のゲームの配信者のコメントで、本家より良いとかなんとかめちゃくちゃ書かれる(客側と魑魅魍魎達の反応なので好き勝手書かれるのは致し方なし)

(詳しくは最初のksymさんの記事を読んでね)

単純にゲームを作りたいから作ったし、ちょっとした世に対する疑問を面白いアイデアに変えてゲームを作ったことも最初の記事で書いている。世間は下ネタバカゲーだと舐めてくることも意識して敢えてこの疑問をゲームに込めてリリースした。
 "んこ"は言ってもギリギリ許されるのになぜ"んこ"は許されないのか?"ち"も"ま"も、平等に扱っても良いのではないか?
 令和のコンプラ、規制の言葉狩りに立ち向かうことが大目的かとも思ったけれど、この一見しょうもない事に思える問いの方が恐らく大事だと思う。
この大事な点が本家リスペクト(のハズ)の規制回避版で、まさかの無視("ま"の字が規制回避の為意図的に削除されていた)されており、作者はモヤモヤ+前述の配信コメントでの本家より良いなどのコメントも合わさりメンブレ。。。

こんなことがまぁ2年前に起きていて、今年、明らかにNKODICEにアイデアを得て作られた作品がリリースされた。それがウーマンコミュニケーション。
  V界隈でも積極的に取り上げられていて、予告PVも流れてきたんだけど、予告を見て「うーん?」と思って、ksymさんの反応を見ると、案の定開発に一切関わっておらず。結構な人数から、NKODICEの人の新作だwと思われてるけれど完全な誤り。これだけ誤認識が多かったらウーマンコミュニケーション側がアナウンスをしてもいいような気もする。

 ウーマンコミュニケーション、世間からは評判で、大御所クラスのVも続々配信している。下ネタのジャンルは同じでも表現の形態は全く違う、けれどもここぞで使われるフォントはNKODICEを想わせるあのフォント。これをリスペクトと捉えるか、骨子となる部分を用いてより良いものを作ったのかは分からないけど、ksymさんに各方面からのリスペクトが届いていない(伝わっていない)現状は嫌だな。救われない。
でも多分もうksymさんは公の場では言及しないだろうな。

※今回の記事、ゲームの内容の良し悪しとかどっちの考え方が正義か悪かを決めたいわけでもありません。こんなこと、どんな業界でも起こっている。創作物として発表したもんなんだから、金だしたから、有名税だとか理由をつけて心無い言葉を吐いて良いと思っている人もいる。
こちらとしてはただただ歴史から学び、身構え、出来れば備えるのみ。

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