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対コロナウイルス論 番外編~危険な兆候~
いよいよ政府が「緊急事態宣言」を発令するに至りました。
事態は刻一刻と深刻になっています。COVID-19に関する知識が増えれば増えるほど、その恐ろしさを身にしみて感じるようになっているのではないでしょうか。しかも、報じられる情報の大半が「何がウイルスに有効か」「どんな治療法で治るのか」というプラスなものより「このウイルスはこんなに恐ろしいんだ」というマイナスなイメージ(知識自体は進歩しているといえるけど)なものなので尚更かもしれません。
警戒心をもって正しく恐れることは大切です。しかし、恐怖心を煽られ過剰に警戒心を抱いてしまうことはむしろ悪影響です。正しい情報を集めて、今すべきことを冷静に考えていってください。
さて、今日、このブログを書いた理由は、先日の疑問リストに対して何人かに解答をいただいたのですが、そこに、ある「危険な兆候」を感じたからです。
解答してくれた方々はどの疑問に関しても、とても真摯に答えてくださいました。しかし、その答えの中には、いくつか僕が想定していなかったような的外れなものもありました。ここに「危険な兆候」を感じました。
具体的には③「政府の政治家としての責任倫理はどうか?」と⑱「メディアリテラシーの教育が重要性を増すと思われるが、どのような学習スタイルをとるのが有効か?」という2つの疑問に対する解答です。
これらの疑問に対しての解答は「わからない」や的外れな解答が特に多く見受けられました。
なぜこれらの問題にこのような傾向があったのか、考えてみました。
僕の推論(あくまで想像ですが)を端的に言うと、「責任倫理」「メディアリテラシー」という単語の意味がわからない、知らない、もしくは勘違いしているからではないのかとなります。
僕自身の説明が足りなかったこと、わからないものには解答しなくてもよいとしたこと、但し書きに「調べてもいい」ということを書かなかったことなども要因として考えられますが、やはり知らない・わからない・勘違いが最大の要因だと思っています。
これは非常に危険な兆候です。
確かに「責任倫理」や「メディアリテラシー」という単語は日ごろめったに聞かないかもしれません。しかし、いずれの単語も高校生レベルの学習過程では一度は聞くことと思います。
しかも、インターネットで検索してサイトを2つ3つ見れば、大方は理解できる単語のはずです。
それをなぜ、調べて確認をせずに、わからないままにしておくのでしょうか。
知らないことが悪いわけではありません。知らないことを知らないままにしておく、あるいは勘違いしたままにしておくことが悪いのです。
だからここで一つ提言します。
皆さん、だまされますよ。
専門的な単語や日ごろ聞かないような単語を使って説明するのは、詐欺の常套手段の一つでもあります。単語以外にも、あたかも「特別な」あるいは「異常な」空気感の表現をつかうこともよくあります。
そういった言葉に対面したとき、知らないままにしたり、その空気感に飲まれたりするのは非常に危険です。
「緊急事態宣言」という言葉の響きに「なんとなく、ヤバそうじゃね?」と思って行動を規制しようとする人は非常に危険です。
どのような状況になった時に「緊急事態宣言」が発令され、どんな効力があり、どんなことを求められているのかを知ったうえで、行動を規制してください。
政府の説明はお世辞にも丁寧とはいえません。理解しにくい表現、曖昧な表現が多く含まれています。
その説明を受けたとき、「もっとわかりやすく説明しろよ」「説明し直せ」と政府を糾弾するだけでなく、その説明の真意を自ら調べ、それが僕たちに何を伝えようとしていて、それは適切なものなのかを判断してください。
わからないものはそのままにせず、必ず確認してください。特に今回のような生死にかかわる重要な情報である場合は。
そこで調べるか調べないかで、皆さんのあるいは皆さんの大事な人の生活が大きく変わるかもしれません。
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