見出し画像

ついに転職することにしました。

こんにちは、まねこです。
前から転職の話をちらほら書いていましたが、この度転職することになりました。
そういえば、noteではうだうだ悩みを書いて以来、転職の話をしていなかった気がしたので、今さらですが書いておこうと思います。
noteで書いていたようなフルリモートの仕事とは正反対のバリバリ営業職です笑
それでも、「よし、転職してみよう!」と思えたのにはいくつか理由がありました。
かなりの長文ですのでご注意を。


1.人間関係は最高な職場だった

最初にこれだけはお伝えしたいのが、今の職場は人間関係は最高だった、ということ。
正直、このことだけでも転職しない方が幸せなんじゃないか、とずっと悩み続けているレベルです。
同世代が多いことや、とにかく仕事量が多すぎて助け合わないと生きていけない環境だったことなど、色々な理由があると思いますが、とにかくいい人たちばかりでした。

金融機関の場合、個人プレーが主流のところが大半だと思います。ことにリテール営業はその色が強く、想像するようないがみ合いも多いのが実態です。パワハラやセクハラが問題になる時代ですが、こんな時代でもいろんな人がいる、という話は多方面から聞きます。

ありがたいことに、前職も含めて、私はそういう人たちと会わずにここまで来ました。
私が実績を取ったら自分のことのように喜んでくれるし、スムーズに契約が終わるようにみんなでフォローしてくれる。だから私も全力で店舗が良くなるように頑張れたし、積極的にフォローに入っていました。

ただ、そういった環境の中で、なんともいえない不安が燻っていました。

2.私、成長してない…?

もともとは証券パーソンなので、資産運用をメインとして今の職場に採用されました。ですが、店舗で対面営業をするということは、仕事はマルチでできることが、お客様満足にはかかせません。お客様からすれば、対応してくれるその人は「なんでもやってくれる」と思って来店されているからです。
今までやったことが無い業務、例えばローンだったり、各種さまざまな問い合わせに対応できるようになる必要を感じていました。ローン相談のお客さまへ運用の提案をするなど、いわゆるクロスセルも含めて、です。

土地柄というものもあるのでしょうが、ローン相談はとても多く、一方で運用相談はこちらから攻勢を仕掛けないと実績が取れません。ローンは色々な書類とにらめっこし、業者とのやりとりやスケジュール調整など、とにかくやることがたくさんあります。それだけお客さまの人生を左右するからです。だからこそ、1件が大きな実績になります。お客さまの信頼を勝ち取ることができれば、その先に複合提案のチャンスが待っています。
ということは、ローンができることは自分の実績獲得のためにも、会社の為にも必要なスキルだと感じていました。

ですが、実際はその仕事は任せてもらえませんでした。
実際は、ローンはローン、運用は運用で切り離されており、運用以外のことをすることはあまり求められていませんでした。
何度か上司やその上の上司、さらには役員にも「住宅ローンもやりたい」と伝えたことがあります。ですが、実現することはありませんでした。
それはそれで、やるべきことをやるだけなので粛々と目の前の仕事に徹してきました。
弊社サービス以外の、例えばスマホ操作の案内だったり、マイナポイントの話だったり。それがたとえ今すぐの実績に繋がらなくても、「お客様の満足」のためだけに働いてきたと思います。

働き始めて3年たった頃、ふと思うようになりました。
「私、成長してない…?」

3.FP1級を取ろうと思った

自分で言うのもちょっと恥ずかしいですが、成績自体は決して悪くなかったと思います。
勿論、全社的に見れば平均的な人間だったかもしれませんが、誰かを出し抜いて実績を取ろう、とか、面倒な仕事を誰かに押し付けてまで自分の成績をあげようとか、そんなことは絶対に考えなかった。
そのうえで勝ち取った数字だ、と胸を張って言えます。
それくらい、私は今の職場が好きです。
働くみんなが好きだったから、私は自分の実績なんてどうでもよくて、ただひたすら今の職場が評価されるように頑張りたいと思っていました。

ただ、私は「昇進したい」とは思っていました。
一般社員のままでは何も変えられないからです。
どんな会社も、風土やシステムにはまだまだ改善点があると思います。
そして、それはそう簡単に変えられません。
それは大きい会社であればあるほどそうです。
発言権を獲得するには、昇進するしかありません。

…これは嘘ではなく、本当に思っています。
でも、本当の理由はもう一つあって、「箔をつけて見下されないようにしたい」というものです。
私は背が低くて、ぱっと見は子どもと大差ありません。
それはそれで個性だと認識していますが、社会で働いているとそれが不利であることがよくあります。悲しいことにそれが女性だとなおさらです。
大きな声で怒鳴りつけられたり、「どうせわかんないよね?」と小ばかにされたりします。これが男性社員だったら発生しないというのは何度も目にしてきました。現実はそんなものです。
悔しいけれど、すぐに変わらないものを眺めて待つよりも、私がもっと武装すればいい話です。
そう思ったときに、「肩書をつける」というアイデアでした。

ただ、これが本当に難しい。
働く中で、「出世の道は人であふれて渋滞している」ことに気付きました。
私よりはるかに優秀な人でも、私と変わらないステージで働いています。
このまま働いていても、発言権も肩書も、しばらく与えられないだろう、と思うようになりました。

そこで、FPの資格を取ることにしました。
実は証券会社時代はFP取らなかったんです。取りたいな、と思ってはいましたが、必要性をそこまで感じていませんでした。
たまたま誘われて勉強を始めたFP2級でしたが、毎日コツコツ勉強するにつれて「面白い!」と思うようになりました。運用だけでなく、税制や不動産、相続などあらゆる方面のお金の知識をつけたことは、私の仕事に対する考え方に大きな影響を与えました。ただ「売りたい商品を売る」から「本当にお客様が必要とするものを提案する」にマインドセットされた瞬間だったと思います。

・日本全体を見てもFP1級保持者はまだまだ少ない→肩書になる!
・毎日勉強する→成長する!

この二つの点から、私はFP1級を取ることにしました。
結果、1年かかっての取得となりましたが、毎日コツコツ勉強する習慣がつき、資格を取ったこと以上に、「やればできる!」という大きな自信となりました。
見下されることも、名刺を渡すことでちょっとは減ったように思います。

4.社会の変化と同僚の退職

私は資産運用の話が好きです。
勿論リスクもありますけれど、夢もあるからです。

NISAが始まって10年になろうとしていますが、急速に資産運用の考え方が広まり、それと同時に色々なサービスが増えました。
金融サービスは本当に「ただのサービス」となる中、販売手数料の引き下げが始まりました。
多くの金融機関は、収入源を求めて仕組債や保険など、複雑な商品へ販売戦略をシフトしていきました。また、店舗運営の在り方も変わり、インターネットへのシフトと、それによる店舗の人員削減も進んでいきました。

ノルマは増える、仕事も増える、だけど人は減る。
これって多分、どこも同じなのではと思います。
いわば、仕事中ずっと、全力で走り続けている状態です。だけど、収入につながる仕事をしないと評価はされない。

じゃあ、収入につながる仕事って何?となると、「資産運用のご案内をすること」ではなく、「商品を買ってもらうこと」になるわけです。
手数料が下がり、薄利多売を補うためにはもっともっとたくさん売らなければならない。
そうなると自然とマインドが「たくさん商品を売る」に変わってしまいます。
お客様目線が消えていってしまいます。
私は商品を売りたいのではなく、適切な情報開示とソリューション提案がしたいのに、それはもう求められていない。
そう感じるようになりました。

そんな中、一緒に働いてきた同僚が辞めました。
「自分の強みを生かした仕事がしたい」と言っていました。
それは私にとって大きな衝撃で、私の今後を考えるきっかけになりました。

5.本当にやりたいこと

ソリューション提案を仕事にしたいなら、
・コンスタントにニーズがある仕事に就く
・スキルアップをして独立する
の2つかな、と思いました。
1つ目は、結局のところは販売ありきではあるのですが、顧客はすでにニーズをわかってきてくれるのでスムーズな話ができます。無理を押し通す必要が無いのです。
2つ目は、収益源を自分で設定できる、ということ。
もちろん手数料収入でもいいし、顧問料でもいい。つまり、売りたくないものは売らなくていい。自分が最良と思った提案ができるようになる、と思いました。

そう考えると、「コンスタントにニーズがある仕事に就いて、スキルアップをして独立すればいい」ということに気付きました。
最後の独立をするかどうかはさておき、スキルアップができて、コンスタントにニーズがある仕事に就く、これはできそうだと思いました。

今の職場でもローンがあり、もっと交渉してローンを勉強することもできたと思います。
でも、FPを勉強して、お金に関することって運用とかそういうのばかりじゃないと気づきました。税金のことも相続のことも社会保険も、いろいろあるのです。

最終的に私が目指しているのは、「お金のことなら何でも相談できるFP」だと、明確に意識するようになりました。
そうすると、今の職場ではちょっと足りない、と感じました。

冒頭の、人間関係との天秤に本当に多くの時間を費やして悩みましたが、最終的には「転職しよう」と決意しました。
人生は長くない。
私は私のやりたいことをやる。そのためには、もっと武者修行が必要です。
座学では学べない、実務の経験が何より必要だと思ったのです。

転職活動中、色々と悩むことが多かったですが、最終的にそれがかなうと思える場所を見つけ、縁あって採用していただけることとなりました。

本当の本当にやりたいことはもっとたくさんあります。
女性の地位向上、真の男女平等な社会や多様な働き方の実現など。
私は強欲なので、いつかそれらの課題解決に向けた取り組みもしたい。

その実現のために、私は今、たくさんのことをインプットしたい。
インプットしながら、会社員として社会貢献し、まずは信頼してもらえるような「肩書」をつくる。
そして、noteやX、仲間とのSlackでアウトプットの練習をする。
そうやって、まずは生きていこうと思っています。

まとめ

つらつら書きましたが、方法は一つじゃないと思いますし、途中で道が変わるかもしれないです。
ただ、今この瞬間の私は、こう考えている、ということを残したくて書きました。
誰かの参考になれば、と思いますし、
半年後くらいに、私が本質を忘れだしたら読み返したいと思います笑

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?