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未来を語るよりも過去を知るべきだった

趣味=妻と言っていたのに、サインを見逃し過ぎて「離婚したいからお金と親権の話をしよ」と三行半を突き付けられた”まだ夫”です。離婚話のショックから立ち直るまでの話です。ちなみにまだ離婚には至っていないです。

過去を気にするよりも未来を見たい

結婚をして夫婦生活を営んでいくのは、夫婦と子供で未来に向かって進むものだと思っていた。
夫婦になったとはいえ、20年以上も別々に生活をしてきた人間だ。
どこで生まれて、どこの学校に通って、どんな友達と過ごして、どんな恋愛をしてきたのか、何を感じて、どんな思いをして、生きてきたか。
過去を聞いても、元々が全く違う人間なんだから、過去よりも未来の話をした方がいい。

ずっとそう思って生きてきた。

妻になる前に彼女として一緒にいたときも、過去にあったことは変えられないし、聞いても嫉妬するだけだし、聞く意味ない!と決めつけていて、彼女の、妻の、過去についてはあまり聞かなった。
産まれた都道府県は知っているが地名は知らない・・・学生時代にしていた部活は知っているけど、どんな友達がいて、どんな遊びをして、どんなエピソードがあったのか知らない。
聞こうとした時期もあったけど、聞き方が下手だったのか?興味が湧かなかったのか?あまり覚えていない。

これからを一緒にいると誓ったのだから、過去よりも未来を語りたい。

次のデートはどこに行く?誕生日のプレゼントは何がいい?たまには旅行に行こうよ。泊りで温泉でゆっくりしたいな。前に一緒に見て面白かった映画の続編出るから行こうよ?家を買うならどこにする?老後はどこに住もうか?
と未来の話ばかりしていた。

過去の話と言えば、出会ってからの話しかしていない。
出会ってから数年もたつと、出会ってからの話も溜まっていく。その話をすることができる。
私は妻の知らない部分を聞こうとはしていなかった。

人を知るとは過去を知ること。

先日、会社の同僚を私の常連のバーに連れて行った。
一次会の焼肉で離婚の相談?愚痴?をしていたら流れで行くことになった。
私がしゃべり足りないことと、その人ともっと仲良くなりたいなと、おしゃべり上手なバーのオーナーを使える!・・・で、思い切って誘ってみた。
オーナーは私が初めて、会社の同僚を連れてきたので驚いていたけど、すぐに趣旨を理解してくれた。
私、同僚、オーナーの3人で離婚の話を中心に2時間ほど会話をした。
すると、なんということでしょう・・・私と同僚は一緒に働きだして1年くらいたっていたが、私の知らない同僚をたくさん知ることができた。
そうだったの?知らなかった!そんな持ちネタあったの?
と同僚の知らない一面・二面・三面を垣間見れた。たった2時間でそんなに引き出せる! って感じだった。
私は引き出せなかった同僚のいいところ。楽しいところ。

間違っていた、人との関わり方

オーナーにコツを聞いてみたら「仲良くなるなら、過去を聞くのが一番。これからの話をするのは、仲良くなってから。まずはお互いを知ることが大切。自分はバカな話をする。カッコつけない。これも重要」

同僚が帰ったあと、他の常連さんにに今日あったこと、感じたことを話していた。そしたら
「未来について話をするのは、意外に難しい。過去にあった出来事を話す方が簡単」
どういうことがよく分からなかったので、どうして?どうして?なんで?なんで?とウザいくらい聞いていたら、もうすぐクリスマスなので、クリスマスを使った例え話をしてくれた。
「仲良くなりたい女性に質問するならどっち?」。

  1. もうすぐクリスマスだけど、どこのイルミネーションを見に行きたい?

  2. いままで見に行ったイルミネーションできれいだったところってどこ?

そりゃ1でしょ!だって、その子をイルミネーション見に行くなら、どこに行くか決めたいじゃん。どこに行くか、いつ見に行くか、どうやって行くかの話をしたい。
「だからモテないんだよ」
はぁ?なんだって!!
「2をたくさん聞かなきゃダメ。これからの話って考えないといけないから、頭を使うんだよね。頭を使いながら話するはホントに疲れる。しかも、今年のイルミネーションについて何にも考えていなかったら、もっと疲れる。でも、相手がこれから仲良くなろうとしてる人なら、『この人と話をするとちょっと疲れるな』って思わせちゃう。だから未来よりも過去の話をした方が相手も話やすい。過去って思い出すだけなので、楽に話をできる。そもそもイルミネーション見に行くのが手段だからね。目的は仲良くなること!」
なるほど、そんなものなのか。確かに、同僚とオーナーは2時間でずいぶん仲良くなっていた。

過去を知り未来を語る!

過去の話をたくさんして、その人のことをよく知る。
デールカーネギーも『人を動かす』のなかで人に好かれる6原則の2つで『誠実な関心を寄せる』『聞き手にまわる』をあげていた。
過去を聞くのは、この2つを満たすことができる。
離婚をきっかけに私は変わりたい。だから、もっと過去を聞いてみよう!
過去を聞いて仲良くなって、未来を語れるようになりたい!

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