「うつ」を改善させるための食事  低栄養による「うつ」 働く人の「うつ」

|食べていても低栄養|
食事のバランスが崩れたり、低栄養状態となることにより、全身のだるさなど「うつ」の症状が出ることは想像に難くないでしょう。
低栄養による「うつ」はたとえ肥満であっても食事が偏っていれば起こります。
実際の精神科臨床では、「うつ」になることによって食事への配慮が不足し、低栄養によるうつも重なっていっそう不調となって病院を訪れる、という状況が多いです。
私は「食事を改めるだけで『うつ』が治る!」とは言いません。しかし「うつ」を良くするために食事への配慮は必要です。
 
 
食事とうつについて話し始めると、ビタミンが、EPAが、といった細かい話も出てきますが、絶対的なものだけを上げます。
・鉄欠乏による「うつ」
・タンパク質不足による「うつ」
・糖質過剰による「うつ」
です
 
|鉄欠乏による「うつ」|
鉄は特に女性が月経により損なわれやすい栄養素です。
鉄欠乏は貧血を起こし、貧血は体のだるさにつながります。
精神面では、パニック発作や「うつ」を引き起こします。
 
|タンパク質不足による「うつ」|
タンパク質は人体の必須の構成要素です。
極端に不足すれば飢餓状態となりますが、それに至る前に「うつ」も引き起こします。
 
|糖質過剰による「うつ」|
炭水化物、すなわち糖質はインスリン分泌を促すことや、ビタミンやミネラルを消費することにより、「うつ」を起こします。
 
|機序はオミット!|
食事性の「うつ」については、機序についてはあまり触れないことにさせてください。
不足したり過剰になると「うつ」を始めとする不調になることは明らかですが、その機序は明確に説明できるほど解明されていません。
結局のところ、人体は低栄養に対してさまざまに代償するので、単純な計算結果の通り行かないのだと思います。
 
|でもどうすりゃいいのさ!|
そう、機序はともかく<どうすればいいのか>さえ判れば、生活指導にはそれでOKです。
私の食事指導は、「間食のスナックは糖質なので止める」、食事は「お米やパン、パスタなどは控えめに」「肉や魚を積極的に食べる」、さらには「糖質を減らすために脂質も積極的に摂る」ということにつきます。
ソフトな糖質制限食に近いです。
 
|肉ばかりも食べられない、という時に|
「でも、肉は高い!」ですって? ですよねー
そんな時に、タンパク質と鉄分を十分とれる食材はなにか?!
それは大豆です!つまり豆腐と納豆!
これなら自炊が苦手な貴方にも問題ないでしょう。
<毎日(できれば毎食)肉か豆腐か納豆!>とお伝えしております。
 
ざっくりですが、今回はここまで。

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