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ラブリーボーンを読み返し。

※作品のネタバレを含みます。注意!!


久しぶりに本の読み返しをしました。
アリス・シーボルドの「ラブリーボーン」

今回読み返したのは単行本。

実は初めて単行本と文庫版を手にしたのがこの作品。

単行本と文庫本

ラブリーボーンは映画を先に見てから、映画では解らなかった(理解が出来なかった)部分を読みたくて購入。

主人公は14歳の女の子スージー。
突然、隣人の男に強○された上に命まで奪われ、
バラバラな状態で発見されるとこから物語は始まる。

悲観にくれる家族。捕まらない隣人。

女の子は幽体となり、天国とこの世の間で現世をいったり来たりしながら家族に寄り添い続けるのですが、
自分が殺された事で少しづつ家族が崩壊していく様をただ見ていくしかないもどかしさなど、苦しいシーンが多くあります。

だけど、歳月を経て、彼女の死を乗り越える彼女自身と家族の再生の物語。

この犯人である隣人は最後は天罰下るので良かったけど、最後まで捕まらないのはクソー!!と思った。

隣に住んでる犯人がスージーの家族を労るシーンとかゾッとします。どういう神経だ。

ちなみに、なんで単行本と文庫本を買ってるかと言うと翻訳家が違うので、この本の印象が多少なりとも違って見えてるのが面白かったのが理由です。

これは、私の印象なのですが、
女の子は殺されて、本のエンディングを迎えるまでに10年ほどの歳月が立ってます。

単行本は、女の子はこの10年、天国といったり来たりして家族を見守る中で女の子自身も成長してるように感じてて、言葉の使い方とか。

文庫本では殺された時のまま、家族の時間は進むけど女の子の成長は止まってる状態のように感じます。

単行本はちょっと大人びた表現を使う事が多くて、14歳の大人への憧れで背伸びする時期でもあるから年相応といえばそうなんだけど。

文庫本の方が、なんとなく茶目っけがあるように思えます。子供っぽい感じ?

ラストの台詞とかは、文庫本の方が好き。

この、2つの本を読んでまた映画を見ると、なるほど。これはこのシーンか。とか、あのシーンはこうやって表現したのね!とか思えて映画もより面白く見直せました♪

正直、映画だけだと雰囲気バリバリに作られてるけど、なんのこっちゃ?みたいなシーンも多数あるので、悪くないけど、良く解らないのが正直な印象。

でも、良く解らないから本に手を出したので良かったような気もしてます 笑

あと、この記事書いてて単行本はアリス・シーボルド著「ラブリーボーン」ですが文庫本はアリス・シーボルト著「ラブリー・ボーン」だったのに気づいた!!

間違い探しみたいですが何か意味があるのでしょうか?気になります 笑

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