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下を向いている暇は無い(第32節アビスパ福岡戦感想)

どうも。語る雷さんです。

長い長いトンネルに光が見えたかに思えた
明治安田生命J1リーグ第32節アビスパ福岡戦。

最近の試合の中では、まだ希望を持てる
内容だったかのように思いました。

しかし、結果がついてこなければ話にならない。

8月19日湘南ベルマーレ戦から勝利がない
チームにとって、求められるのは
戦術の浸透度や完成度ではなく

勝利という結果か否か。

結果は1-2の敗戦。

試合後のスタンドから響いた
ブーイングは、怒りもあったと思いますが
悲しみ、苦しみが含まれていたと感じました。


個人的な話になりますが
アビスパ福岡戦が私の今季の現地最終戦でした。

今季の現地戦績は1勝1分5敗。

物心つく前からガンバ大阪を応援して
スタジアムに行っていますが
恐らく今季が最低勝率だと思います。

あとはDAZNから、画面から
ガンバ大阪の勝利を信じて応援するのみです。

もどかしい気持ちで現地観戦が
終わってしまいましたが
来季は、ホームはもちろんアウェイも
行ってみたいなぁなんて思っています。


ー外国籍選手の大多数が不在の中でー


11月11日
明治安田生命J1リーグ第32節
パナソニックスタジアム吹田で行われた
ガンバ大阪vsアビスパ福岡

屈辱の敗戦を喫した前節からガンバは2週間の準備期間を経てのリーグ戦。

対するアビスパ福岡は歓喜のルヴァンカップ
優勝から1週間が経過しての一戦。

準備期間、疲労という面を考慮しても
有利なのはガンバ大阪だと考えます。

しかし、ガンバ大阪は
今季核となっている外国籍選手の5人中4人が
怪我や出場停止などが重なり不在。

出場可能なのはクォン・ギョンウォン選手のみ
ということでスターティングメンバーが
読めない状況でした。

そんな中、ガンバのスタメンは
DFに
三浦弦太選手
福岡将太選手
クォン・ギョンウォン選手

この3選手を真ん中に据え

左サイドに黒川圭介選手
右サイドに半田陸選手

MFに
山本悠樹選手と倉田秋選手

FW3枚は
2試合ぶりにスタメン入りの
食野亮太郎選手

2試合連続スタメンの石毛秀樹選手

そして今節で戦線復帰濃厚とされていた
鈴木武蔵選手が実に7ヶ月ぶりのスタメン。


このメンバーの中で
攻撃時には黒川選手と半田選手を
一列前に上げる3バックシステム

守備時には両サイドの2人をDFラインに
加える5バックシステムと

可変システムを採用してきたポヤトス監督。


いざ試合が始まると

3センターバックの右福岡選手
左クォン選手が
大きな幅を取り

山本選手を軸に石毛選手、倉田選手、食野選手
の3人が中央で少ないタッチで相手陣形を
崩し、鈴木選手のポストプレーで全体を押し上げWGの位置を取る黒川選手と半田選手に預け
相手のスペースを突いてゴール前に
人数をかけようという狙いが多く見えました。


ーポヤトス監督のやりたいサッカーが見えた前半ー


先程書いたように、これまで課題としていた
ゴール前でのクオリティと人数のかけ方に
変化が見えた前半。

守備時にはブロックを敷き、石毛選手や
山本選手が相手ボランチに前を向かせないよう
蓋をしてアビスパのストロングを消していこうとしていました。

そんな中、前半13分でした。
山本選手が蹴ったコーナーキックを
ニアサイドで倉田選手が逸らし、最後は
ファーサイドにいたクォン選手が頭で
押し込んで先制!

ガンバのゴールは9月24日第28節
浦和レッズ戦以来でした。

ゴール裏は久々の歓喜に湧き

その後もガンバはアビスパゴールに
迫ります。

山本選手のロングパスから食野選手が
左足でダイレクトボレーを放つなど
追加点の匂いがありました。

前半はガンバの選手達が自信を持って
楽しそうにサッカーをしていたように
ゴール裏にいた私からは感じました。

前半30分過ぎからは相手にボールを握られる
苦しい展開でしたが
東口選手の好セーブやディフェンス陣が
体を張って前半をリードで終えます。

攻撃時の距離感は非常に良かったと思いますし
鈴木武蔵選手のポストプレーでチーム全体が
落ち着いてボールを繋げていたと感じました。

しかし、ビルドアップ時に
センターバック同士の横パスから
縦に繋ごうとした所を狙われ
ショートカウンターを仕掛けられる場面が
あり、アビスパのボール奪取のスイッチは
そこなんだなと思いました。

今季のガンバはDFラインから中盤にかけての
ビルドアップを引っかけ
ショートカウンターから失点するという
場面が多いので今後の課題として残るのかな
と個人的に危惧しています。


ー後半最初のプレーで失点
試合終了間際の悪夢ー


一点をリードして迎えた後半。

最初のプレーでまさかの失点を喫します。

スローインからゴール前でダイレクトで繋がれ
あっさりとネットを揺らされました。



悪い意味で余裕が生まれてしまったのか
後半は最悪のスタートとなってしまいました。


後半に入ってすぐに失点した影響からか
それとも疲労の色が濃いのか
前半のような縦を狙う積極的なプレーが
なりを潜めるガンバ。

ディフェンス陣が跳ね返しますが
セカンドボールを拾えず防戦一方。


そんな停滞状況の中、ピッチに送り込まれたのは
9月17日第27節アルビレックス新潟戦以来の
ベンチスタートとなっていた宇佐美貴史選手。

ボールを前へ運ぶ推進力とチームを押し上げる
役割を期待されて投入されたのだと思います。


しかし、宇佐美選手がピッチに入ってすぐの
後半33分。
中央からアーリークロス気味の
ボールをアビスパがペナルティエリア内に
供給しますがファーサイドに流れます。
そこに反応したアビスパ福岡右WG紺野選手が走り込みますが届かず。
黒川選手が体を入れて死守。

ゴールキックから攻撃……開始……?


え?PK?

なんと主審池内明彦さんは
笛を吹きペナルティキックのジャッジ。

体入れただけやのに?

よくある接触プレーやん。


正直この試合のジャッジは前半から
ガンバにとって?と思うジャッジが多く
ありました。

これが2ヶ月強勝てていないチームだからなのか
ガンバの守備強度が主審の基準より少し
外れていたのかは素人の私には分かりませんが
このジャッジに納得はいきませんでした。

VARから助言もあったようですが
判定が変わることはなくPKの判断。

ガンバサポーターの目の前でPKキッカーとなった
山岸選手にはブーイングと大旗での
大プレッシャー。

そして……

山岸選手がゴール右に蹴ったボールは

GK東口選手の超スーパーセーブ!


スタジアムのボルテージは最高潮!

最近感じなかった後半終盤に湧き上がる
点を取れる、勝てる雰囲気がありました。


スタジアムは追い風の雰囲気でした。

PKストップから少し
ロングフィードを触った鈴木武蔵選手から左の
宇佐美選手へ。

宇佐美選手の得意の形とも言える
シュートコースをこじ開けてのミドルを放つも
相手DFに阻まれゴールに届かず。

そして90分に差し掛かり
アディショナルタイムを迎えようという時間
プレスが緩くなり、アビスパがガンバ陣内で
自由にプレーし、ガンバ左サイドからクロス。

ニアで宇佐美選手が触りコースが変化。
これがクォン選手の頭を越えていき
ルキアン選手へのピンポイントクロスに。

これには東口選手も動けず
ゴールに吸い込まれていきました。

89分に重すぎる失点。


その後山見選手と唐山選手を投入しますが
5分少々では雰囲気を変えられず。

1-2のままファイナルホイッスルを迎え
ガンバ大阪は3ヶ月勝利なし。
2度目のリーグ戦5連敗。

残り2試合で最下位横浜FCと勝ち点差5と
残留を確定させることができませんでした。



-それでも前を向くしか-


残り2試合。
ガンバ大阪の相手はエディオンスタジアム広島
最後の試合として意地でも勝利で飾りたい
サンフレッチェ広島。

そして優勝をかけた一戦に
なりうる最終節
ヴィッセル神戸をホームに迎えます。

1週間を空けてのリーグ戦です。

正直アビスパ戦の敗北の仕方は
重く、辛いものになってしまいました。

それでも、前を向いて次に向けて
準備しなければならない。

このトンネルを抜け出す以外の手はありません。

前半、すごく良かったです。

1サポーターが言うのは烏滸がましいですが
歯車が噛み合うまであと少しだと思います。

今、少しだけ噛み合っていないだけ。
少し噛み合えば、勝利の笛を迎えられるはず。

もう少し、、もう少しだと思います。

歓喜の瞬間を迎えられるように
ガンバ大阪のプライドにかけて

次節、サンフレッチェ広島戦
勝って、残留を決めて
最終節ヴィッセル神戸にも勝って
来季に繋げられるように。


下を向いている暇はありません。



この空に輝く星があるように
我らの街にはガンバが輝く


ここまでお読みいただき
ありがとうございました。

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