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結婚式の裏側『孤独な会場準備』

半年以上前から入念な準備を重ね、
いよいよ迎える本番当日。

最終確認や衣装に着替えるために、
ゲストより先に会場入りする新郎新婦様。

一生に一度の結婚式を前に
期待に胸を膨らませているお二人。

私は会場キャプテンとして、
そんなお二人に本番前、ご挨拶をするのですが
必ずお聞きする質問があります。

『昨日はゆっくり休めましたか?』

このように問いかけると、

『いや、楽しみさと緊張で眠れませんでした。』

お二人は決まってこのように答えます。

『左様でございましたか。ですが、一生に一度の結婚式です。楽しんでいきましょう♪』

私はこのように微笑みながら返します。

ですが、ここで式場スタッフである私の声を聞いて頂きたいと思います。

(私も、眠れませんでした。)

あんたはぐっすり眠れたやろ!!

そう思ったあなた。
違うんです。

私の場合、
『会場準備に時間がかかりすぎて眠る暇がなかった』

これなんです。

これから、
『結婚式場スタッフの結婚式前日の流れ』
これをご紹介致します。


10:00 出勤

担当プランナーから資料を受け取り、
ざっと目を通します。
ゲストの人数、会場レイアウト、必要な備品
それらを頭に入れながら、今日一日の動きを
確認していきます。


10:30 会場作り

先ほど受け取った資料を元に、
会場を作っていきます。
テーブルを並べて、テーブルクロスをかけます。
椅子を並べて、シルバー(ナイフやフォーク)を
人数分配っていきます。


13:30 昼食

会場作りがひと段落したらお昼ご飯です。
唯一心が休まる時間と言っていいでしょう。

14:00 備品集め

披露宴で使用する各種備品を集めます。
例えばウェディングケーキセレモニーで使用する
入刀ナイフやケーキ用のお皿。
この季節だと生ビールサーブをしたいという希望があるので、それ用のジャッキを人数分だったり。
セレモニーが多ければ多いほど、時間がかかります。


16:00 打ち合わせ

いよいよ明日の結婚式に向けて、
担当プランナーとの打ち合わせに入ります。

出席者
人数
披露宴の流れ
サプライズ演出
料理のタイミング

などなど、
新郎新婦の思いを100%形にすべく、作戦を立てます。

18:00 資料作り

プランナーとの打ち合わせが終わったら、
それらをスタッフに配る資料に落とし込みます。

料理出しのタイミングや
アレルギー持ちのお客様への料理変更
演出上、スタッフに協力してほしいタイミングなど、

誰が見てもわかるように、
シンプルにわかりやすく資料を作っていきます。

わたしはパソコンでやっちゃいますが、他のキャプテン
はまさかの手書き。
いやー、パソコンって本当に便利です。


諸々の作業が終わるのがざっと20:00

『いやいや、いい感じに帰れるやん』

そう思った方、
確かにそうかもしれません。

ですが、、、

これらの準備が15:00開始だったらどうでしょう。

つまり、
準備の日、その前に別の結婚式があったとしたら?

そうです。
それが終わってから先ほどの流れで会場準備を進めなければなりません。

そうなると、
我々キャプテンが家に帰るのが24時を平気で超えてしまうのです。

どうですか?
我々が『結婚式前は眠れない』理由がお分かりいただけましたか??


一生に一度
絶対にミスが許されない結婚式において
入念な準備をしている裏方の存在がいるということを
ちょっとだけご紹介させてもらいました。


最後まで読んで頂きありがとうございました♪
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