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雑記12| 誰かが悩んでいるときにかける言葉が見当たらない

「生きているだけでえらい」だとか
「ネガティブになりすぎずに」とか
「諦めなければ夢はいつか叶う」だとか。

世の中には耳触りはいいけれども、苦しい自分を本当の意味で救ってくれない無責任な言葉がたくさんある。

そういった言葉は、ないよりはいいのかもしれない。
けれども、実際にそういう言葉をかけられるとなんだかモヤモヤする。

相手は私のことを案じてそう言ってくれているのは分かるから、
私は反対も拒絶もせずにただ「ありがとう」と言って微笑みを返すのが習慣になっている。

でも、私がいざ苦しみを受け止める側になると、私も似たような言葉を相手にかけるのだろう。

どこかで聞いたような、甘美な言葉の受け売りをそれっぽい口調や態度で渡すのだろう。

そうしたときに自分自身の言葉で語りかけたいと思うのに、いざその言葉を探そうと自分の頭を探してもどこにも見当たらない。

生きるのが苦しいともがいている人に対してどんな言葉をかけたらいいのだろう。
色々と考えてみたけれども、あえて多くを語らず、そばにいるのがよいのかもしれない。
何も言わず、説得や説法をせず、相手に寄り添い、共感し、味方であり続けるのが一番なのかもしれない。

味方で「あり続ける」というのが重要で、これが難しい。
片方が献身するという体制だともう一方が疲弊し共倒れになってしまうし、過度に距離をとるのもなんだか冷たいと感じてしまう。

おそらく、他人にかける言葉は、普段自分にかける言葉とほとんど同じなのだと思う。
それゆえ、他人に優しくなるということは、きっと自分にも優しくなるということと同じなのだと思う。

いざというときに見つかる言葉をすぐに取り出せるように、もっと多くの言葉を学びながら、
誰かの心のよりどころとなる存在でありたいな、と思う、今日このごろ。

大好きなクリームチーズとパンを食べた後は、本をたくさん読もう。

2024.08.25

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