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黄門ちゃいまの世直し旅/第8話[急げ、助さん格さん]
ナレーター/御老公一行は、ようやく子供の未来人と仲良くなり、未来での一歩を歩み始めた。
ご隠居/二郎君、この辺に厠(かわや)は有ります
かな
二郎/かわや? なにそれ、
ご隠居/ハッハッハァ、そうじゃ…っな…うぅ~
ん…お腹が痛くて排泄をしたいのじゃ
が
二郎/なんだ、[うんち]したいんだ!
ご隠居/うっうぅん…そうじゃ、[うんち]とやら
じゃ
二郎/[うんちとやら]じゃないよ[うんち]だよ
ご隠居/そっっ…そうじゃ[うんち]じゃ
二郎/タイムスリップって凄いんだね、うんちも
ちゃんと持って来るんだね
ご隠居/はぁぁぅ…そのようじぁな、
ナレーター/二郎君の変化に飛んだ凄い視点、
二郎君はいったい何ものなのか、将来が楽しみでございます。そして御老公、モヨオスものが近くに迫っているようで、余裕が無いように思われます。そこは読者の想像で…
ご隠居/それよりも場所は何処にあるのかな
二郎/あっ、すぐそこだよ、目の前にあるよ、
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格さん/ご隠居、この大きなガラス張りの建物の
ようです
二郎/そうそう、コンビニって言うんだよ
格さん/コンビニと言うのですか
二郎/正確にはコンビニエンスストアだよ
二郎/便利な店って言う意味だよ
ご隠居/何でもよくご存じですな
二郎/エヘ(*´ ˘ `*)エヘヘ
格さん/さぁーご隠居、早く参りましょうか
二郎/僕もついて行くよ、分からないことばかり
でしょう
格さん/かたじけない
助さん/私もついでに…
ナレーター/一行は初めて未来の店に入りました。見るもの見るもの今まで想像だにしない物ばかり、その目の輝きは、私たちが経験しえない、歓喜と感動を覚えるものだったに違いありません。
ご隠居/私たちの時代とは、遥かに遠い品々です
な
格さん/そうですね、ご隠居
助さん/極まりの極みとはこの事かもせれません
ね
二郎/おじいちゃん~こっちだよー
二郎/あれー空いてないやー
格さん/二郎君こっちは空いていますか
二郎/そこは女性専用で入れないんだ
格さん/空いているのに入れないのは不便ですな
二郎/今はこんな感じのコンビニが多いんだ
二郎/う~ん、まだかなぁ~もう5分くらい待って
るよね、おじいちゃん、大丈夫?
ご隠居/お恥ずかしいが、あまりもたぬ気が…
ナレーター/コンビニのトイレ事情、あるある事象でございます。赤ら顔を見せる御老公、ピンチ!
助さん/二郎君の家には、厠はありますか
二郎/あるよ、近いよ、歩いて5分くらい
助さん/5分は分からぬが、走って行けそうです
か
二郎/うん、大丈夫
助さん/格さん、ご隠居をおんぶしてくだされ
格さん/よし、御意
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助さん/私は二郎君を…二郎君、道案内頼みます
ぞ
二郎/いぇーい、ゴー・ゴー
ナレーター/助さん軽やかに笑顔の二郎君をおんぶ。格さんも素早く御老公を背中に乗せ、二郎君の案内によって、えっさえっさの掛け声と共に、家に向かって一糸乱れぬまっしぐら、疲れなんてどこ吹く風、あっという間に着きました。
二郎君/ママー、ママー
続く…
ナレーター/果たしてこの後の展開は……
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