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つめのくぼみと“過去の自分”



 先週の土曜日、早朝から泳がせ用のアジを調達し、和歌山紀北に向かった。20号のおもりをつけて泳がせて、マゴチ、ヒラメ、青物が釣れることを願って待っていると、ふと自分の爪がおかしいことに気づいた。「親指の爪が‥へこんでいる?」よく見ると親指の爪の真ん中あたりに横線が入り、触るとくっきりへこんでいることがわかった。見れば両側の爪がへこんでいる。他の指は‥見た感じではわかりにくいが、やはり同様に横線が入り、へこんでいた。

 “爪の変形は病気のサイン”と聞いたこともある。釣りをしながら携帯ですぐに検索。糖尿病?はたまた、何らかの生活習慣病?食事や睡眠にはかなりこだわっているし、ストレスも特にないはずなのに‥

 調べる中でわかったことがある。それは、爪は個人差もあるが、半年から1年くらいかけて全て生え変わること。そして、栄養不足やストレスにより、同じように横線が出てくぼむということだ。へこみの部分が真ん中くらいということは、ちょうど、3ヶ月から半年くらい前に、栄養不足、あるいは、過度なストレスがかかったということらしい。

 ちょうど“コロナ”になった日あたりだ。そういえば、あの頃はしばらく食事がとれず、レトルトのうどんを久しぶりに食べられた時は嬉しく、思わず写真を撮ってしまったくらいだ。原因はコロナによる栄養不足か。もしくは、1人になったからか。

 原因がわかってすっきりした。日に日にそのくぼみは爪の上部へ向かっていく。そして、いつの日か気にならなくなるのだろう。全ては過去のことなのだから。

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