釣り

　4年前、高校の時からの友人にバス釣りをしようと誘われてエントリーモデルのロッドとリールを20数年ぶりに買った。
　小学生の時に流行った釣りアニメ“グランダー武蔵”の影響で２年くらいバスフィッシングをしていた。しかし、当時は何も考えずにカッコいいルアーをつけ、投げて巻いていれば釣れると思っていた。当然ながら釣れない。ルアーをロストするために投げているようなものだ。釣れないとやはり面白くないので飽きてやめてしまった。それが、友人の誘いで再開することになった。
　再開したてのころは小バスをワームで釣って声を上げ、喜んでいるレベルだったが、でかいバスが釣れる時期やポイント、ルアーの種類やリグなどを考えながら釣る楽しさを覚え、気づけば誘ってくれた友人よりもハマっていた。そして、毎週のように、また冬でも近くの野池に通うようになった。
　釣りは最高の趣味だと感じる。理由は簡単、1人でも仲間とも楽しめるからだ。サッカーや野球など、スポーツもいいが、人数が集まらないとできないことは歳をとってからの趣味には向かない。休みがあわず、誰とも行けそうになければ一人で行き、針をおろして自然の中で魚を待つ。休みの合う仲間がいれば、一緒に腰をおろして釣りを楽しみながら談笑する。だからこれからもずっと、釣りという趣味を大切にしたい。