100年前のイギリス貴族文化を覗く「貧乏お嬢様」シリーズ

リースボーエンさんという方が書いた開国小説の紹介です。
英国王ひの事件ファイルという副題があるとおり、イギリス王家の親戚にあたるレディが主人公です。

舞台は100年ほど前のイギリス。
王家の血を引き、侯爵令嬢だったにもかかわらず父親がギャンブルで資産をすべて使ってしまったことから、貴族としてはお金に苦労しながらも、多くの人に助けられ、日々を過ごしていきます。。
そんな日々の中で、彼氏(途中で結婚します)が秘密の情報収集のような仕事をしていたり、イギリスの女王陛下からちょっとした頼まれごとをされたりしながら、いくつもの事件に巻き込まれていきます。

歴史に疎い私は当時のイギリスどころか世界情勢もよくわかっていませんが、こうして小説として描かれると当時の雰囲気なども察せられて楽しく勉強できたりもします。
モーニングルームという部屋があったり、時間帯によって適切な服装が異なったり、帽子も必須アイテムだったりと、日本と異なる文化に触れられてとても楽しいです。

作中にはたくさんのお食事、お茶会のメニューも登場します。
プラムケーキやショートブレットは聞いたことがありましたが、チーズストローというのは知らなかったので、思わずレシピを検索してしまいました。
シンプルな材料で、案外作りやすそうでした。
食事の後のデザートにいちごとクリームが出てきたり、ワクワクする食事メニューが多いです。
「夕食ではなくハイティーを準備して」、というようなセリフがあったり、ちょいちょい調べないとどんなことするの?みたいなこともあり、好奇心がくすぐられまくりです。

これからまた海外旅行が増えていくかと思いますが、こうした予備知識を持ってから旅行すると楽しさも倍増するかもしれません。

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