第3話 人種差別
少し前、某国では人種差別のことを話すのがとてもはやっていたそうです。ただ、「差別をしてきた人たち」に「差別をされた人たち」の気持ちはわかりません。だって、今まで「面白い」と思って差別したりバカにしてきたりしていたのですから。
というわけで、かなり面白いことになっています。
うちの娘は、見方によってはラテン系にも中東系にもアジア系にも見えます。
というわけで。
ある日、クラスの誰かが、
「アジア人はみんな、家に炊飯器を持ってるんだって!」
と言ったそうです。全員が娘を見ました。そしたら先生が、
「人種差別だ!」
と怒ったそうです。
先生、炊飯器は人種ではありません。
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またある時、クラスメイトから、
「人種差別とかそういうわけじゃないんだけど、わたし、お寿司はきらい」
と言われたそうです。
クラスメイトさん、残念ながら、お寿司も人種じゃありません。
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またある時、
「中東系?」
と聞かれたから、
「ラテンとアジアのミックス」
と答えたら、
「わたしは、アイルランド人とイギリス人のミックス」
と、ドヤ顔で自慢されたそうです。
アイルランド人とイギリス人はともに白人だというのは気のせいかもしれません。
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また別の時にも、
「アジア人なの?」
と聞かれたから、
「そうだよ」
と答えたら、
「金 正恩 の支持者?」
と聞かれたそうです。
ちがうとおもいます。
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同じ関連で
「アジア人ってことは、中国人?」
と聞かれたから、
「日本人」
と言ったら、
「そんなのどっちだっていいじゃん!」
個人的にはどっちでもよくはありません。
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別の子からは、
「じゃあさ、中国語と韓国語と日本語、どうやったら聞き分けられるの?」
と、聞かれたので、
「わたしが理解できたら日本語」
と、答えたそうです。
それ以外の答えが知りたいです。
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中国人の子に、
「中国語、話せるの?」
と聞いたら、「話せる」と言ったので、
「へえ、そうなんだ。どの言葉?」
「マンダリン(北京語)」
などと話していたそうです。
すると、白人の子がやってきて、
「あんたたち、中国の話してると思ったんだけどオレンジの話してたの?」
ちなみに、某国で売っているみかんは、マンダリンオレンジといいます。
「だから、中国の話をしてるんだけど」
「中国人をオレンジって言ったわね! 人種差別よ!」
ここまでくると、カオスです。
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