箱庭世界の小鳥
この作品は、ふありの書斎が、療養中に内省して浮かんだ詩(のようなもの)です。
「野生で生きていけない鳥もいるよな」
的な、お言葉を頂いたりしました。
でも!!
わたしは、今、noteのある生活に生き甲斐を感じています。このカンパニーで、クリエイターになれて幸せだと、しみじみ思っています。
箱庭世界
そこが全てだった
けれど…
小さなほころび一つできた
その穴から覗いた世界は
青々とした芝
ザワザワと風に揺れる木々
鮮やかな花々
気持ちの良い青空
まぶしい太陽
目にすることが全て新鮮
あの広々とした世界で
自由に羽ばたき
歌えたなら
小鳥はただその夢だけ抱いて
小さな箱庭世界から
飛び出した
けれど、それは間違いだった
広々とした世界は果がなく
すれ違う鳥もなんだか大きすぎて
押し潰されてしまうのではないかと
怖くなった
来るべきでは無かった
あの小さな箱庭世界で
ただ歌って過ごした日々
それだけで十分だったと
小鳥はやっと気づいた
完
扉絵のイラストは、ふうちゃん様より(無許可ながら)貸して頂きました。
有難うございました。
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