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何のために資産運用をするのか

新NISAを機会に資産運用を始めた、あるいは始めようという人が増えているようだ。どのようなきっかけにせよ、資産運用をする際には「目的」を明確化にした方が良いと思う。

これは難しく考えることはなくて、要は資産=お金を増やしたいということを自身で素直に受け入れて向き合った方が良いということだ。

日本人は何故かお金を稼ぐ、儲けるということに対し後ろ向きだったり、場合によっては浅ましい、汚らわしいことに感じる人が少なくない。

さらに額に汗して労働で得たお金は尊いもので、投資で稼ぐお金は楽して(ズルして)稼いだ後ろめたいことのように言う人もいる。
(お金に余裕のない人に限ってこういう話をしたりするのが不思議)

そのため、「お金儲け」が目的ではないという言い訳が欲しくて目的がブレてしまい、そこにつけ込む投資商品を販売する側のカモにされやすい。

その代表例に以下のようなものがあるので注意が必要だ。

その会社を応援したいから投資する
販売側にとっては、手数料が発生する個別株を購入させる動機づけになる。

環境に優しい企業に投資しよう
販売する側が手数料が割高な投資信託などを買わせる口実になる。

君は特定の企業を応援するために投資を始めようとしたんだっけ?

特定の企業を応援するのであれば、その会社の製品を購入したりサービスを利用する、あるいは可能であればその企業で働けばよいと思う。

オリエンタルランドだって株主になってもらうより、ディズニーリゾートに何度も来園してお土産を大量に買ってくれたり、あるいはキャストとして一生懸命働いてくれた方がありがたい気がする。

そもそもその会社が本当に環境に優しいのかは「中の人」になってみないと実態は分からない。

目的と手段が逆になっていないか?

「その会社を応援したいから投資する」と言うのは投資界隈での頻出ワードだが、感情移入は冷静な判断ができなくなる。損失を出しても「会社のファンだからいいんだ!」と自己の失敗を正当化(販売サイドからしたら責任回避)することに繋がる。

他にも、環境に優しい企業を応援すると謳って一時手数料の高いESG投資が流行ったが、思うようなパフォーマンスを上げられずに、すっかり下火になっている。

犯罪で得たお金は論外だが、労働であろうと投資であろうとお金に色はない。

お金が欲しいから投資をすることや、投資先が環境に優しいイメージがなくてもちっとも恥ずべきことではない。

お金がないからと他の人が収めた税金をあてにした補助金&減税クレクレ星人になる方が残念だと思うし、そんな人間にならないように気を付けたい。

※※掲載する情報は投資勧誘を目的としたものではありません。株式などの金融商品や不動産の取引は損失を出す恐れがあります。

掲載する記事は個人の趣味として記載しているものであり、提供される情報は読者の方々にとって適切であるとは限りません。またその真実性、完全性、正確性、いかなる特定の目的への適時性について保証されるものではありません。投資においては全て自己判断、自己責任でお願いいたします。いかなる損失が出た場合でも責任を負うことはできません。


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