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【税金】宇宙とか海ならタダで住めるなぁと思ったらムリそうだった話

私は一端のサラリーマンであり、あんまりお金は持っていない。


それに対して「家」は高すぎる。
『住宅ローンは人生の墓場だ』と声高々に主張する方々もいる。


許せないのは「税金」だ。
高い。高すぎる!!!!


家を購入すると毎年住所地の市町村が課税する固定資産税と都市計画税とかかかる。


なんで息を吸うだけで金を払わにゃならんのだ。
そんなのは御免だ!




そんなこんなで国家権力が及ばないところに住みたいなぁと考えた。




どこか?




パっと浮かぶのは「宇宙」か「公海」だな。

宇宙はヤバい

私は一端の航空宇宙業界で働くサラリーマンであり、
「宇宙に住む」コストの高さはなんとなく想像できる。


例えば、
1kgのものを宇宙へ運ぶのには約100万円かかる。


つまり、近くのヤオコーなら2980円で買える米10kgを宇宙から注文したとすると輸送代1000万円と米代2980円の「合計1,0002,980円」かかるのだ。


メシだけでもコレだ。


国家権力からはなんとか逃れられそうだが、
サラリーマンにこれはキツい。


ならば公海だろう

公海ならイケるんじゃね?

海には「公海」と「領海」という考え方がある。

「公海」はどの国にも属さない、だれもが自由に行き来したり、魚をとったりできる海であり、「領海」はその海の近くの国の陸地のつづき、つまりその国の領土と同じという考え方である。

領海は海岸から12海里とされ、領海の中を行き来したり、魚をとったりするのにはその国の許可が必要だ。


つまりは、この領海の外なら国家権力が及ばないよね。


つまり、つまりだ。
領海の外に人口の島を作って暮らせば、税金を払わなくてもいいだろう!!!!
#船で通勤したるで!

やってる人いたわ

そんなことを考えた先人のかたがいらっしゃった。

しかも実際に行動に移していた。

伝説の「ローズ島共和国」である。

ローズ島共和国

1964年にイタリアでこんなことがあった。

イタリア人の技術者ジョルジオ・ローザ氏は、イタリアのリミニから約11 km沖合いのアドリア海上に石油プラットフォームに似た人工島「ローズ島」を作り始め、遂に完成させた。
1968年6月24日には自身を大統領とし、独立宣言したという。

ローズ島共和国




スゲェッッ・・・!



コレだよコレ!
まさにやりたかったのはコレだよ!




これなら国家権力が及ぶことはない!
つまり税金も払わなくてイイ!


自分が国家権力になるという逆転の発想だ!


最高じゃないか!!!


ムリそうだった

結論から言うと、
この島は国家権力によって爆破された。


事の詳細はこうだ。
イタリア政府は、ローズ島の独立直後に「船舶の航行障害及びカジノ収益の脱税防止」を理由に警察の艦船を派遣。

7月20日には武装警察及び税務調査官が上陸した。
#こわすぎる
#国家権力は及ばないんじゃないのかよ!
#いい加減にしろ!



その後、イタリアの最高裁判所でローズ島に関する裁判が始まる。
公海上に建設された島に国家の権力が及ぶのかというのが論点だ。
そして1969年にその裁判は政府側が勝訴。


その判決を受け、
同年にイタリア海軍によりローズ島は爆破、
あえなく消滅した。

※因みにこの案件はイタリア共和国、唯一の武力行使だと言われている。




島を作ったジョルジオ・ローザさんは、
爆破される自分の国を見て一体何を想ったのだろうか。



まとめ

ローズ島のような小さな国って、
やっぱり戦える力を持ってないと秒で消されちゃうんだな。



国家と戦うには銃とか兵隊とかミサイルとか戦車とか戦闘機とかイージス艦とか空母とか必要だし、、、



防衛予算って大事なんだなぁ。




この日本で安心して暮らせるのって、国家権力のおかげなんだなぁ。。。




そうだ、税金払おう。








最後までご覧いただきありがとうございました。
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