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ストレスと独り身とホテル暮らしとー フィフスシーズン【第13回・東京都新宿《後編》】


 灰色のレゴブロック街が闇に染まる。薄汚れたカラーが消え、代わりに小さな灯火の群体が現れる。タワーマンションの明りは生活を意味し、オフィスビルの明りは残業を意味する。…………世知辛いね。

 そんな夜景を肴にやる一杯(ノンアル)は格別。そして、お供にはー

 シュークリーム¥320。クリームがプリンのような舌触りでプルプル。甘さ控えめで◎

 レアチーズ¥500。表面にかかった半透明のソースが複雑な甘みを醸し出し、底面のクッキー部分からフルーツの風味を感じる独特の逸品。

  カシスショコラ¥580。中に使われたチョコがカナリ濃厚な風味で、カシスの酸味がもう少し欲しいところ。

 ※ホテルHPより写真を引用

 このホテル最大のウリ。新宿という超オフィス街において、まさかの天然温泉が味わえるというオアシス。箱根の源泉から運ぶ温泉の露天風呂は、肌に良いアルカリ性単純温泉。
 いつも通り遅めに入浴したが、平日にも関わらずの客の多さで落ち着いて愉しめなかったのが残念。

 湯上りに無料のアイスキャンディーもあるが、この時期にアイス系のスイーツは寒がりの私には御法度💦

 正直、新宿というサイバーな街での宿泊には、これっくらい異次元な空間が必要なのだと思った。
 おやすみ、新宿🏢

 おはよう、新宿⛅
 ベッドが低反発系で、やたらと腰の部分が沈み込み、個人的にはあまり寝心地は良くなかった。

 眠らない街・新宿の朝食はいかに?
 朝食会場の出入り口脇にあったメニュー表を見ると、昼食・夕食も利用できるみたいだが、値段設定はショッキング画像😲 おそらく、現地の相場をよく分かってない外国人観光客を狙ったトラップ。

 なかなか良い内装。朝食は静かにくつろげる事が重要。
 こちらの『夏下冬上(かかとうじょう)』……炭火のおこし方の口伝で、【夏は炭の下に火を、冬は炭の上に置く】ー 常に自然と共に生きていた先人達の粋な生活の知恵・証こそが、この名の由来となっている。

 和朝食一式。いいね、華がある。

 出汁巻き玉子、ひじきの煮物、小松菜のお浸し、オクラと蒸し鶏の柚子胡椒。

 牛バラ肉の根菜煮。

 𩸽(ホッケ)の醤油干し。外見とは違い、とても淡くて上品な味付け。魚本来の味がよく伝わってくる。

 新潟県産のブランド米・『つきあかり』。出汁茶漬けにして頂く。淡泊な風味でとても優しい。
 なめことお麩の味噌汁。

 充実した朝食に満足し、後は最上階の展望露天風呂で朝風呂を。タイミング良く、貸し切りの露天風呂が愉しめたが、オフィス街とタワーマンションが混雑した景色は、観ていてあまり気分のいいものではない。
 よし、チェックアウトの時間。非常に緊急を要する課題が残されてる。そう……未だに使用できない¥3000の地域限定クーポンだ。とりあえず、ここではどうにもならんのでー
 さらばッ、新宿!


 補足ー

 ええ、この有様ですよ😒 東京砂漠じゃ紙クーポンの使える店舗が極端に少なく、自転車こいで片道30分くらいかけて買い物。ドラッグストアで謎の爆買いをさせてもらったよ。
 合計¥3121。¥121の自腹。

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