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ストレスと独り身とホテル暮らしとー【第3回・東京都田端編】

 2021年12月3日の夕方。現場は東京都田端駅。金曜の仕事を終えて速攻で自宅に帰り、宿泊セットを抱えて電車に乗り、到着した先。2019年の新海誠監督のアニメ映画『天気の子』で使われていたらしいが…… 
   
 知るかッ! そんな事より愛人だッ!(暴言)

 前日に仕事場の同僚が「田端には何も無いよ」ーと言っていた。そんなバカな、東京都内だぞ。何も無いワケは……うん、何もねえな。田端駅と合体している『アトレヴィ田端』以外、駅の周囲に目立った商業施設は見当たらない。
 チェックインは19時からのショートステイプランなので、先に夕食を楽しませてもらう。

 『アトレヴィ田端』3階のイタリアレストラン『カプリカフェ』。女性客率が圧倒的に多かった。私は田端の街の夜景が一望できるカウンター席に座る。

 ムール貝のワイン蒸し¥1100。貝特有の生臭さは全く無く、上手に調理されていた。渡り蟹のトマトクリームスパゲティ¥1200。麺は少々固めで、蟹の風味は濃厚。妙なクセも無く食べやすい。

夕食を終え、駅から続く『田端ふれあい橋』を歩いてすぐ……見えた。

今夜の愛人『JR東日本ホテルメッツ田端』である💝


狭めの正面玄関。隣にあるのは翌日の朝食会場である『PRONTO』。

 チェックイン完了。無料会員登録により、12時まで滞在が可能。今回はJRホテルメンバーズカードに貯まっていたポイントを使用し、朝食付きのプランで¥4122。フロントで入浴剤やヘアブラシなどのアメニティを頂く。

 『JR東日本ホテルメッツ』は私のお気に入り。非常にコスパに優れた品のあるホテルチェーンである。私の客室は7階。エレベーターホールも綺麗で整っている。

 落ち着いた雰囲気のルームライト。ベッドは体を預けるのに丁度良い柔らかさ。壁の絵画はビジホ感を無くす良いアクセント。

 いつもの3点ユニットバスではあるが、浴槽が大きめで、しっかり脚を伸ばして入浴できるのが大変結構。トイレタリー一式はホテルメッツのオリジナル。

 ホテルメッツの宿泊で標準配備のミネラルウォーター。オリジナルラベルが素敵。大き目の窓からの眺望。東京都内では珍しい奥行のある夜景。東北・北陸・上越などの新幹線が通っており、ひっきりなしに走っていた。

 そして、大人の時間。夜景を眺めながらグラスに注ぐ白ワイン(ノンアル)。『アトレヴィ田端』の1階にある『ア・ラ・カンパーニュ』で出会った、魅力的なタルト姉妹をホテルに連れ込む。
 左が「栗のタルト」で右が「タルト・メリメロ」。田端という地味な街に映える豪奢な彼女達。生地の硬さを鑑みて、どのようなプレイで味わうべきか。ここは紳士としての資質が問われる瞬間……うむ、丸かじりだな。
 栗が香ばしく、クリームの栗風味が絶妙! フルーツは十分に瑞々しく、様々な酸味と甘みが楽しめる☆ 姉妹合わせて¥1544……私の背徳感はMAXであるッ!!(神様は見てます)

 日常生活では味わえないベッドに身を預けたくなるのか、ホテルの宿泊は眠気に襲われるのが早い。帰宅途中の通勤者がまだまだ往来する様子を窓から見下ろし、私はささやかな優越感と共に消灯した。

 おはよう、田端。朝、7時。快晴の朝焼けはやはり美しい。夜には分からなかったが、貨物列車が行き来する線路がホテルのすぐ目の前に。

 いい気分で朝食会場の『PRONTO』へ。外来客も利用できるようで、明らかな通勤者が数人食事中だった。注文したブラッドオレンジジュースを手に、線路と『田端ふれあい橋』が眺められるカウンター席に着く。オーダーしておいたモーニングセットが届く。コンソメスープ、レタスのサラダ、トースト、ベーコンとスクランブルエッグ。旨い……朝食でこのクオリティの高さは希少。

 食後は客室に戻り、入浴剤で優雅な朝風呂。ニュースをまったりと視聴したりとのんびり。本来なら規定の12時まで滞在したいが、正妻(自宅)が野暮用を抱えて待っているので、少し早めにチェックアウト。
 さらばッ、田端!

 補足ー

 『田端ふれあい橋』で発見。ファイティングポーズをとった黄金の全裸像。何の脈絡も無く佇んでいた……(怖ェ)

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