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死産のについて

50人に一人が死産

前勤めていた鍼灸院で不妊鍼灸の施術をさせてもらっていたのですが、一人死産だった方をみていました。
その時は勉強・経験不足というのもあり、その方にあった言葉をかけることができませんでした。
たまたま図書館で本を探していると「産声のない天使たち」という本を見つけました。
妊娠、出産、不妊治療の本が並ぶ中この本があったため気になり読んでみることにしました。
死産を経験された方の体験談が載っており、とても勉強になりました。
医療が発展しているため死産は滅多にないだろうと軽率な考えでしたが、この本を読んで考えが変わりました。

流産、死産とは

日本産科婦人科学会では、
流産
は妊娠21週6日までの時期に、妊娠が終わることと定義。
妊娠12週未満を早期流産、12週以降22周未満を後期流産と言います。
死産は妊娠22週0日以降に、赤ちゃんが亡くなった状態で出産になること。
改めて考えて、こんな長い時間お母さんのお腹の中にいたのに生まれて来ず、生まれても産声が聞けないということはとても辛いことなんだと感じました。

今までの声かけは正解だったのか?

不妊治療に関わっていたため、早期流産になる方はいらっしゃいました。
ですが、その時にかけていた声かけは正解だったのかわかりません。
もしも死産、流産を経験した方をみることがあったらしっかり話を聞こうと思いました。
「染色体異常だったから仕方ない」「今回のことは早く忘れて次に向けて」など傷つく言葉は絶対に言わず話を聞いていきたいと思います。
話を聞いた上で、この人は慰めの言葉が欲しいのか、共感して欲しいのかをしっかり見極めて患者さんのためになるようにしたいです。

死産、流産にかかわらず、人の死に関わる話は慎重にその人の心に寄り添えるようになりたいと思いました。