ヘンデル「メサイア」ワークショップ

こちらに来て、プライベートの楽しみでぜひやってみたかったこと、それが「メサイア」に合唱メンバーとして参加すること。

とはいえこちらに来たのは9月。クリスマスはすぐそこの、この時期から団員として加わることのできる合唱団はないだろうと半ば諦めていた。実際、検索してもみつけられなかった。

で、今、見つけたのです!
来年1月の、1日行われるワークショップ。

その後、続けられそうだったら続けられるようなことが書いてある。これはおそらく参加者側と、募集側両方にとってどうかの見込みということなのでしょう。

嬉しいのは、これが教会堂で行われるということ。Googleマップで確認したら、会場の聖公会の教会は、石造りの典型的な聖堂だ。やった、小さいけど聖堂でメサイアを歌えるぞ。もちろん普段もSt Martin'sで讃美歌は歌いますが…

教会のHPで「略史」を読んでみたら、起源は古いのね。記録があるのは1125年からだけど、もっと古くに遡れるかも、とある。

しかもトインビー・ホールから至近の教会だ。セツルメント運動の当時、トーニーやべヴァリッジや、アトリー元首相も働いていたトインビー・ホール。この教会とも何か関係がなかったのかしらと思ったけど、そういう記述はないみたい。

イースト・ロンドンは、社会福祉学はじめ社会科学の様々な分野の研究家にとって、研究課題の宝庫といってよい場所だ。しかし人文科学的な面から、しかも宗教学的な面からも掘り下げていけばお宝が眠っているかもしれない魅力的な場所。前にもどこかで書いたが、ロンドンの金融街シティからイースト・ロンドンにかけては、古く小さい教会が点在する地域だ。その点、小さい神社や寺が散らばる東京の神田や日本橋界隈に似ていたりする。

極め付けはLondon Mithraeum、シティのど真ん中バンク駅近くから発掘されたミトラ神殿跡。

イギリスにキリスト教が入ってくるはるか以前、今から2000年前くらいはロンドンはローマ帝国の一部だったわけで。きっと、ものすごく辺境な場所としての帝国の一部だったんでしょうね。ミトラ教は、ローマ帝国の市民というか軍人さんたちの間で広く信仰されていた宗教(でしたね?この段落、記憶だけを頼りに書いています💦)

人生がいくつもあったなら、こういう研究にも従事してみたいよね。

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