自分の作品に感想を書く

 普通は自作に感想なんか書かないが、恥知らずな私は平気でやる。
 三つ書いて出した。
 お仕事小説部門、イラストストーリー部門、エッセイ部門の三つだ。
 最初に手を付けたのは、お仕事小説だった。noteからメールが来て『創作大賞「お仕事小説部門」応募受付中!』とあったので「誰も出していないのなら可哀想だな」と同情し、枯れ木も山の賑わいだと思って出すことにしたのだ。
 相手は半沢とか下町からロケットを発射する話を求めていると感じたが、知ったことか! と好き勝手に書いた。様々な仕事に携わる人を紹介するテレビの五分番組っぽいオムニバス的な話にすることにした。二万字以上の長編を書くのが面倒だったので三つか四つぐらいに分割した連作でもいいかな~ぐらいに考えていたら時間が無くなって方針を転換せざるを得なくなった。最初から普通のお仕事を書く気は乏しかったが、危機的状況に陥ったこの段階で向こうさんの要望を斟酌する余裕は完全に消えた。どうすると二万字を越えるか、頭の中にあるのは、それだけだった。
 そうなった原因の一つがイラストストーリー部門への参入だ。当初は書く気がなかったのだが「この絵、小さくて分かりにくいなあ」という感想が思い浮かんだので、それを生かした作品を書いてみようと決めたのだ……が、これが失敗だった。
 このペースではお仕事小説部門とイラストストーリー部門の両方とも締め切りに間に合わないと気付いたのは、7/17の夕方だったと思う。一つでも手に余るのに、別の部門に手を広げたのは大失敗だったのだ。日中戦争だけでなく太平洋戦争を始めた大日本帝国の失態を、私は再現してしまったのである。
 どちらもオムニバス形式にするしかなかったが、その短編を書いている時間がなかった。こうなったら最後の手段である。今までにnoteへ投降した作品をリサイクルして穴埋めだ! というわけで以前に書いた文章を切り貼りしたり修正したり、あるいはそのままの形で収録し二万字以上となったところで出した。推敲はしなかった。酷い話だ、と我ながら呆れている。
 二作品とも似たような構造になっているのは、そういった事情があるからだ。一方エッセイ部門の方には私の言い訳が詰まっている。タイトルは、ユーミンがソーダ水の中の貨物船について歌った曲から採った。作品の中でイルカについて触れておけば良かったと後になって後悔したが、なごり雪に関係していると誤解されるかもしれないので、あれで良かろう! なのだ。
 オールカテゴリ部門に、何かメチャクチャな話を出しても良かったかも、と今になって思う。だが時間の問題をクリアしない限り、他の部門と同じ結果になっていたのは間違いない。投稿するのなら早く始めるのが吉だと痛感した次第である。この反省を踏まえ来年に向けて今のうちから何か始めておきたい。新しい言語の設計なんかどうだろう? 人工的な言語を作り、世界標準語にすることを目指すのだ。具体的に何をどうすれば良いのかサッパリ分からないけれど、一年も経てばAIがかなり進歩していると思うので、大変なところはAIに教えを乞うことにして、また締め切り前日に頑張りたい。

#創作大賞感想


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