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恐竜博2023

私の年齢は三十を超えている。
にも関わらず、私は一度も恐竜の化石を見た事が無かった。
興味が向かなかったからだ。

恐竜に興味を持つようになったのはここ数年の事で、全ては鳥の研究家である川上和人先生から始まった。鳥は恐竜であると知って、私は衝撃を受けた。
鳥は好きだったが、始祖鳥の先祖に想いを馳せた事は無かった。始祖鳥が恐竜に分類されている事も知らなかった。全く知らなかった。

私は図書館で恐竜の本を沢山借り、真鍋真先生や小林快次先生の存在を知った。ラジオも聴いた。テレビも見た。
恐竜を知れば知るほど、恐竜の化石を見たくなった。この目で実際に見てみたかった。

そしてついに、初めてこの目で恐竜の化石を見たのだ。
場所は大阪市立自然史博物館。
もう、感謝しかない。
素晴らしかった!メインの展示室から私は出たくなかった。
圧巻の光景だった。

メインの展示室

写真撮影も可という事で、老若男女、皆が写真を撮っていた。
携帯は勿論、一眼レフで撮っている者もいた。

見知らぬ人が「凄い」と呟いていた。
私も同じように「凄い」と口に出していた。

恐竜の大きさも頭では理解していた筈なのに、こんなにも大きいのかと、ティラノサウルスタイソンを見上げながら思った。
そんな自分のすぐ後ろには、ピースサインをして恐竜の骨格と撮影をする老夫婦が立っていたりする。
「凄いねぇ、大きいねぇ」と子供に話しかける母親の声も聞こえた。
子供にはどんな世界が広がって見えたのだろう。

古の 滅んだ現実 恐竜の
骨が伝える 生命の美

#トラベラーズノート #コラージュ  #おでかけ #短歌 #おでかけ短歌

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